F1第19戦、2強対決の予想を覆し、フェラーリが1-2フィニッシュ達成【アメリカGP 決勝】
間隙ついたルクレール、後続を寄せ付けず独走勝利
2024年10月20日(現地時間)、F1世界選手権第19戦アメリカGP決勝がテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカで行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが優勝、2位にカルロス・サインツが入り、フェラーリが1-2フィニッシュを達成。3位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが入った。角田裕毅は14位に終わり、ポイント獲得はならなかった。 【写真はこちら】RB入りを果たしたリアム・ローソンと角田裕毅のチームメイトバトルも見どころだったが・・・(全8枚) ポールポジションからまずまずのスタートを切ったランド・ノリス(マクラーレン)、2番グリッドからタイトなターン1でインをついて首位を伺ったフェルスタッペン。ふたりのタイトルチェイサーの意地のぶつかり合いは、両車が揃ってアウト側にはらむという結果を生み、こうなることを予測して機を伺っていたルクレールが漁夫の利を得てレースをリードするという思わぬ展開でレースは幕を開けた。 そしてルクレールはそこから脅威的なレースペースの速さを発揮。瞬く間に2番手フェルスタッペンのDRS圏外に出ると、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のコースアウトで出たセーフィティカーを挟んでさらにリードを拡大。レース中盤のタイヤ交換でミディアムからハードに換えたあともその勢いは衰えず、そのままあっさりとフィニッシュまで走り切ってシーズン3勝目を飾った。 ルクレールを追いたかったフェルスタッペンは最初のスティントこそ2番手を守っていたが、アンダーステアに悩まされてペースが上がらずにタイヤ交換時にサインツにアンダーカットを許し3番手に後退したばかりか、レース終盤はよりフレッシュなハードタイヤを履いたノリスにも激しく迫られてしまう。 ふたりの戦いは56周目にノリスがフェルスタッペンをかわして決着したかに見えたが、その後、このオーバーテイクがコース外を利用したものと判定されてノリスに5秒のペナルティ。これでフェルスタッペンがなんとか3位を確保する格好となった。 この結果、選手権首位のフェルスタッペンはノリスとのポイント差を57点に広げることに成功。一方、コンストラクターズ選手権ではマクラーレンがレッドブルとの差を40点に広げ、1-2フィニッシュで大量得点したフェラーリがレッドブルに8点差と急接近する情勢となった。 “