JAL A350-1000、ロンドン今秋就航 ダラスは8/23デイリー化
日本航空(JAL/JL、9201)は8月20日、新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機を羽田-ロンドン線に今秋から投入すると発表した。A350-1000の投入路線としては3路線目で、1日2往復(週14往復)のうち、昼に羽田を出発するJL43/44便に投入する。 【写真】JAL A350-1000の個室ファーストやビジネス豪華客室 JALは2004年に就航したボーイング777-300ERの後継機として、A350-1000を同数の13機発注済み。今年度は8機を受領する計画で、このうち5機を8月までに受領できたことから、秋のロンドン就航を決めた。就航日は決まり次第改めて発表する。 また、今年1月24日に運航を開始した1路線目の羽田-ニューヨーク(JFK)線は、8月14日から週14往復全便をA350-1000で運航するダブルデイリー化を実施。4月17日から投入を開始した2路線目のダラス・フォートワース線は、8月23日からA350-1000による運航をデイリー化する。ダラス線への投入は、4月に隔日運航で始まったが、7月1日から8月18日までは777-300ERでの運航となり、19日から隔日で投入を再開し、当初は29日に予定していたデイリー化を23日に前倒しする。 A350-1000の座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。 ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。 JALは、A350-1000を今年度はおおむね2カ月に1機程度のペースで受領していく。エアバスから予定通り引き渡されると、2026年には777-300ERからA350-1000への置き換えを終えるとみられる。直近では4号機(登録記号JA04WJ)が8月17日に就航し、11日に到着した5号機(JA05WJ)も近く就航する見通し。
Tadayuki YOSHIKAWA