斎藤元彦「新党」爆誕説が急浮上! 百条委“出席拒否”は布石か?兵庫県議会ビクビク
不穏な状況はまだまだ続きそうだ。 パワハラ疑惑などで兵庫県議会の不信任決議を受けて失職したものの、17日投開票の知事選で再選した斎藤元彦知事が19日、県庁に初登庁。玄関前で職員や支援者ら数十人に拍手で迎えられた。熱心な支援者からは「お帰り~」といった声も上がった。 “自分は舛添とは違う”斎藤元彦兵庫県知事はヤル気満々! 斎藤知事の疑惑を巡っては、引き続き、議会に設置された百条委員会で真相究明が行われている。同委は25日に斎藤知事ら4人に出頭を求め、証人喚問を行う予定だ。 ところが、斎藤知事は19日の会見で「出席が難しい状況になっている」と表明。理由は、その日に開かれる政府主催の全国知事会議に出席するためだ。百条委は、正当な理由がないのに出頭を拒んだ場合、地方自治法に違反する恐れがある。斎藤知事は「知事会出席」を盾に百条委への出頭を避ける気だ。 しかし、知事会は知事本人の出席を強いるものではなく、副知事などの代理出席も可能だ。実際、兵庫県は昨年の知事会には出先機関である東京事務所長が、一昨年は副知事が代理出席している。今年も斎藤知事本人でなく、代理出席にすることもできたはずなのに欠席するとは、まるで「知事選で信を得たのだから百条委に出る必要はない」と言わんばかりである。
次期県議選で新党から刺客を立てる構想
知事会出席を優先させたのは、もうひとつ隠れた理由があるという。 「知事会は東京・永田町の都道府県会館で開催されます。知事選で劇的な再選を果たし、全国的な注目を集めている斎藤さんとしては、永田町は最高の舞台といえる。出席すれば、終了後に報道陣に囲まれコメントを求められるでしょう。その場で、斎藤さんは『新党設立』をほのめかす可能性があります」(永田町関係者) 実際、兵庫県議会では「斎藤新党」立ち上げに向けた動きが出始めているという。斎藤知事を知る政界関係者が言う。 「県議会の自民党や、維新系の会派に所属する議員の中に斎藤新党の立ち上げを強く求める声が上がっている。知事選で、斎藤さんの支援をしていた議員が中心です。斎藤さん自身もそうした動きは分かっていて、まんざらでもないはず。議会運営をスムーズにする上でも、知事与党の形成は重要ですからね」 斎藤新党の急浮上に、県議会は戦々恐々だ。 「いま囁かれているのは、百条委メンバーとして斎藤知事を追及している議員の選挙区に、次期県議選で新党から刺客を立てる構想です。知事選では、斎藤シンパが『反斎藤』の県議を徹底的に批判していた。物議を醸したほどでした。あの選挙戦を県議選でやられたらひとたまりもありません。県議選は3年後ですが、刺客を恐れて斎藤支援に寝返る議員が出てきてもおかしくありません」(県政関係者) ただ、斎藤知事にまつわる疑惑はまだまだくすぶったまま。百条委を欠席し続けるのも無理がある。またぞろ大炎上すれば、新党は一気に“泥舟”になりかねない。 ◇ ◇ ◇ 斎藤元彦知事の出戻り復帰に県職員らは戦々恐々。県職員6725人が回答したアンケートのうち、466人は記名でパワハラを見聞きしたと回答しており……。●関連記事『【もっと読む】斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々』で詳報している。