ついにコンシーラーまで!? ベースメイクで“明るい色”が売れる理由
明るい肌ブームは続くのか?
未来を占う「10代の美容習慣」
今後、ファッションやカルチャーの変遷とともに、再び「小麦肌」が支持される時代もあるだろう。何より今は、トーンや質感含め「肌の多様性」が重視される時代といえる。一方で、個人的には「今後も明るい肌ブームはなくならないのでは」と感じている。
理由の1つは、前述のテクノロジーの進化だ。若年層はトレンド重視で良いかもしれないが、年齢を重ねた肌にはくすみ、色ムラなどの悩みが生じ、流行だけで肌作りを語れなくなる。テクノロジーの進化によって、このような肌悩みを解消しながら「明るく整う」のであれば、大人世代にこそ響くのではないか。もう1つ、ここ20年で「10代の日焼け止め使用率」が各段に向上したことも注目しておきたい。
花王の調査によると、20年における12~19歳の日焼け止め使用率は、実に8割近くまで向上している。20年前の00年時点ですら、12~14歳の約3割、15歳~19歳の約7割が日焼け止めを使用していた。
20年前に日焼け止めを使っていた10代は、現在30代後半~40代前半。この世代は日焼けに対する意識が高く、さらに彼らの子どもたちにも同じ意識が受け継がれることが予想される。そう考えると、トレンドの影響はありつつも、小麦肌より「明るい肌」を支持する意識は着々と醸成されていくのではないか。だとするならば、明るいベースアイテムを取り巻く未来は、文字通り「明るい」ように思えてならない。