きのこを洗ってはいけないは迷信? 食べ物にまつわる10の迷信
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 「一日1個のりんごで医者知らず」「ビールの後にリカー(蒸留酒)を飲むと悪酔いする」 これらは多くの人が耳にしたことのある格言だけど、真実なの? そこで、キッチンやレストラン、バー界隈で浸透しているもっとも一般的な食にまつわる迷信のいくつかを深く掘り下げてみた。今回は、確実に真実ではない11の迷信と、その理由について知っておくべきことをすべてご紹介。
きのこを洗ってはいけない
きのこは水をすぐに吸収してグズグズになってしまうので、決して洗ってはいけないというのは、一般的なキッチンの知恵として信じられてきたけれど、これは真実ではない。1984年出版の「ザ・キュリアス・クック」の著者であるハロルド・マクギー博士は、きのこはそのほかの食品と比べて、より多くまたはより早く水分を吸収するわけではないので、さっとすすいでも害はないことを証明した。ただし、きのこは調理する直前まで洗わないのが賢明。洗った後に冷蔵保存すると、余分な水分でカビが生えたり、早く傷む恐れがある。
鉄鍋でトマトを調理してはいけない
トマトに含まれる高濃度の酸によって金属が剥がれ、鍋のシーズニング(油ならし)をダメにしたり、食品を汚染してしまうことから、トマト料理は鉄鍋で調理してはいけないというのが一般的な考え。しかし、短時間であれば、トマトやそのほかの酸性の材料を鉄鍋で調理してもまったく問題ない。チェリートマトソースを作るのに、15分くらい鉄鍋で調理するのは全然大丈夫だそう。ただし、トマトの風味が強いソースを30分以上煮込む場合は要注意。これくらいで、問題が出始めるかもしれない。
どんな場合も新鮮な野菜と果物がベスト
最高の果物や野菜は新鮮な状態で販売されていると考えたくなるものだけど、ほとんどの場合はそうではない。農産物は、旬の時期で一番熟している時に収穫されたものが、味と栄養価においてもっとも優れている。しかし多くの場合、「新鮮」といって販売されている果物や野菜は旬のものでない。まだ未熟だったり、収穫後に人工的に熟成され、ベストな品質にはならない工程を通っている。 いっぽうで、冷凍の果物や野菜は完熟してもっとも風味豊かなタイミングで収穫、冷凍される。そのため「新鮮な」果物や野菜よりもいい選択肢となることが多い。