「スジャータ」の由来、あまりに神々しかった!【東大卒ニートが解説】
思い出してほしい。ちょっと前まで「王子」をやってた人が、自分の髪をむしりたおしてるのだ。 トヨタの社長の御曹司が、急にこんなことはじめたら週刊文春が黙ってないよ。 そして、修行中、とにかくメシを食わない。断食である。いまはやりの、ファッション断食じゃない。この写真のレベルでやったらしい。 ブッダは、こんな苦行を6年間やりつづけた。 いやー無理っす。ぼくなら1時間でやめて家もどるな。しかし、ブッダ、6年修行しても、いまいちピンとこなかった。 だれよりも本気で「苦行」にとりくんだのに、「本当の自分」がぜんぜんみつからない。 それもそのはず。当時でも、50年以上、苦行してる人とか、ザラにいる世界だ。たった6年で「本当の自分」をみつけられるなら、みんなみつけられる。 自分探し業界のセンパイなら、「まだまだ苦行がたりねぇな」とおもって、もっと修行をつづけるはずだ。 しかし、ブッダは、革命的なことを考えついてしまう。
● 「あのイケメン死にそうじゃね?」 ブッダを救った近所のギャル たった6年だけど、めちゃくちゃ本気で苦行してきた。でも、なんか手応えがない。 「これ、もしかして意味ないんじゃね…?」。 もっと他に方法あるやろ、とおもったのだ。 しかし、方向転換するにしても、断食しすぎて体力も気力もゼロである。客観的に見て、死にかけの中年男性である。ここでブッダが力つきていたら、仏教はうまれなかった。 しかし、ブッダは「持っていた」のだ。奇跡的に、人類の歴史の転換点をつくる人物があらわれる。 「あのイケメン死にそうじゃね?」と心配した近所のギャルが、おかゆをもってきてくれたのだ。 ギャルはすごい。ふつうの人は「断食してる人に、ごはんあげるとか失礼だよね」って遠慮すると思う。ダイエット中の人にケーキあげないのと一緒だ。 ここで、ブッダに究極の2択にせまられた。――おかゆを食うか、食わないか。 思い出してほしい。ブッダは、妻と生まれたての子供を捨てて、苦行にうちこんできた。 ここで、おかゆを、しかもギャルのおかゆなんて食ってしまったら、今までの努力が無意味になるやんか。