日帰りで行ける雪山登山8選~関西・中国エリア~
日帰りで行ける雪山登山8選~関西・中国エリア~
アックス装備が前提ではない、関西・中国エリアの日帰り可能な雪山を紹介しよう。ただし、積雪や天候により歩行時間は変わるので、無理のない登山計画ででかけてほしい。 編集◉PEAKS編集部 文◉岩永正朗、河野綾子、栗山ちほ、根岸真理 Text by Masaaki Iwanaga、 Ayako Kawano、 Chiho Kuriyama、 Mari Negishi 出典◉PEAKS 2020年2月号 No。123。
関西・中国エリア
雪化粧した鈴鹿の“岩の殿堂”へ。
三重県・滋賀県/御在所岳
登山適期1月~3月 歩行時間約4時間30分 総距離約7㎞。 鈴鹿山脈の盟主・御在所岳は、ユニークな姿で屹立する「地蔵岩」や「おばれ岩」などの奇岩が点在、岩の殿堂とも呼ばれている。クライミングのエリアや、冬場はアイスクライミングが楽しめる山としても知られているが、冬も登りやすい一般ルートもある。 なかでも「中道」は比較的よく登られているルートで、アクセスもいい。登山口付近から雪が付いていることが多くて、雪道を長く楽しめるのが特徴。頂上手前には冬期も営業している展望レストランがあり、温かい食事をとれるのもありがたい。 また、頂上直下の緩やかな斜面では、人が少ない場所を選べば、雪山での歩行技術の基本であるキックステップや耐風姿勢などの訓練をすることができるので、初めて雪山に挑戦する人にはおすすめだ。 下山は、圧巻の藤内壁を横目に歩ける裏道登山道などもチョイスできるが、疲れた際はレストランで乾杯してロープウェイでも下山可能。天候が急変することもある冬期は、これも重要なポイントだ。 <アクセス> 近鉄湯の山線湯の山温泉駅からバスで8分、御在所ロープウェイ前で下車。 <アドバイス> 山麓には「北伊勢の仙郷」「関西の奥座敷」と呼ばれる名湯・湯の山温泉がある。昔、傷ついたシカが傷をいやしていたという伝説もあり、疲労回復にも効果的。日帰り入浴ができるので、冷えた体をしっかりと温めて帰ろう。 <モデラート・スタッフ/小泉正之さん> 春から秋にかけてはフリークライミング、トレイルランなどを楽しみ、夏はトレーニングで登山にもでかける。機能的、ミニマル、マニアックなギアが大好きで、店のブログでも発信する。