「内藤のコンディションはアイツが新日本プロレスにすべてを捧げてきた結果」ザック・セイバーJr.が悲願のIWGP世界ヘビー級王座戴冠を果たし内藤哲也へ熱いリスペクトメッセージ!
14日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『KING OF PRO-WRESTLING 2024』が開催。ザック・セイバーJr.が悲願のIWGP世界ヘビー級王座戴冠を果たした。 ザックは2011年にNOAHに留学という形で初来日。2017年からは戦場を新日本に移し、コロナ禍で苦しい時期も日本に移住し活躍。3度のIWGPタッグ王座戴冠、2度のNEW JAPAN CUP制覇、NJPW WORLD認定TV王座での驚異的な長期政権維持など輝かしい結果を残して来たが、“IWGP”の名を冠するシングル王座にはいつもあと一歩のところで手が届かずにいた。 そんな中、ザックは今年のG1 CLIMAXで初優勝を果たし、IWGP世界ヘビー級王座への挑戦権を獲得。通例に倣えば1月4日の東京ドーム大会での挑戦となるが、ザックは「1.4はちょっと遠いね。ザックは両国が1番好きだよ」と10月14日の両国国技館大会での挑戦を熱望した。 王者としてザックを迎え撃つのは内藤哲也。内藤はザックが新日本で夢を叶えた場合は“次のステップ”へ行ってしまうのではないかと危惧し、絶対にザックを阻む決意を語っていた。
序盤はザックの土俵であるじっくりとしたグラウンドの闘いが展開されていくが、内藤は得意の首への一点集中攻撃で対抗。雪崩式フランケンシュタイナー、エスペランサ、コリエンド式デスティーノと連撃してデスティーノを狙うが、ザックが飛びつき式腕十字からクラーキー・キャット。 これを耐え抜いた内藤はバレンティアからデスティーノを狙うが、ザックはかつて鈴木軍で師事した鈴木みのるのゴッチ式パイルドライバーを繰り出す。続くザック・ドライバーをデスティーノで切り返した内藤だったが、ザックがカウンターのラリアットで意表をついてザック・ドライバー、セイバー・ドライバー。さらに新技のセイバードライバー(you’ve been tangoed special)(※クロスレッグ式ザック・ドライバー)で勝利した。 マイクを取ったザックは開口一番に「ナイトウサン、心配しないで。ベルト獲りました。だけどずっと新日本のリングにいます」と日本語で語りかけて内藤に感謝の言葉を述べる。これを聞いた内藤はニヤリと笑って「カブロン」と言い残し、大歓声を背に受けながら退場していく。