世界戦延期の影響は…

　ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（31＝大橋）がIBF＆WBO同級1位サム・グッドマン（26＝オーストラリア）との防衛戦（来年1月24日、東京・有明アリーナ）を控えるなか、元世界王者が試合延期の影響を指摘した。 　井上の防衛戦は当初、今月24日に予定されていたが、グッドマンが練習中に左目上に裂傷を負ったため、1か月先に延期された。 　元世界2階級制覇王者・亀田大毅氏（35）は自身のユーチューブチャンネルで挑戦者の負傷について言及し「これはグッドマン側の方が不利やね。（患部が）切れやすくもなるし。井上選手のパンチはキレるしね。ジャブとかでも切れるかもわからんしな」と指摘。1か月の延期については「グッドマンは、それ以上の延期をしたかったと思う。でも、やっぱり井上陣営が強い立場でもあるから。それ以上、延ばされたら（調整を）また1回、リセットせなあかんやん」と解説した。 　その上で、大毅氏は「これって（ボクシングには）つきものやもんな。グッドマンもケガのままリング上がられへんしな」と挑戦者のアクシデントに同情しながらも「井上選手もやっぱり、ここ一日一日、めちゃめちゃ大事な時間やんか。だって、ずっと強くはないから。この1か月はもったいないなとも思うし。誰も得しない1か月やな」と複雑な表情。モンスターと言えども全盛期には限りがあるだけに、1か月の〝タイムロス〟を惜しんた。