「内藤のコンディションはアイツが新日本プロレスにすべてを捧げてきた結果」ザック・セイバーJr.が悲願のIWGP世界ヘビー級王座戴冠を果たし内藤哲也へ熱いリスペクトメッセージ!
その後、リング上にはSANADAが現れてザックに挑戦表明。 続いて、G1でザックに勝利している海野翔太が上がってくると場内は大ブーイング。直接的に「帰れ!」の声も上がる。さらに鷹木信悟も上がってきて挑戦候補者3人が言い争うのをザックがなだめ、「日本語は難しいよ」とぼやくという不思議な光景が広がる。 最後はザックが「ザックの“夏”は終わった。ザックの“ERA”(時代)が始まるーッ!」と新時代の幕開けを宣言。TMDKの仲間たちとともに笑顔で大会を締めた。 バックステージに戻ったザックは「ナイトー選手。絶対、リスペクト。絶対、リスペクト。ナイトーの今の身体のコンディションは、アイツが新日本プロレスに身体、魂、心のすべてを捧げてきた結果だ。俺はそれを尊敬することしかできない。俺のプロレスのスタイルがプロレスで最高のスタイルであることを証明するためにサブミッションで勝つことがすべてだった。今日俺は自分のイデオロギーを少し曲げてインパクトのある勝ち方を取った。それは俺のナイトーへの尊敬の意の表れだ。ナイトーの新日本での頂点の日々は終わったと思う。でもナイトーが王者なのには理由がある。ナイトーはまだ凄まじく強い。ナイトーはこれからも素晴らしいキャリアを歩んでいくだろう。だけど、今、頂点に立つのは俺だ。だから俺はインパクトのある終わり方で勝つことに決めた。ナイトーは頑固な男だ。サブミッションで何度も『勝てた』と思う瞬間があった。俺は今日、ナイトーに威厳を持って帰って欲しかった。ナイトーはサブミッションで勝つより頭から100回投げて勝つ方が相応しいという唯一の男だ。それほど頑固なんだ。これで俺とナイトーの章は一旦終わりだ。シングル13戦。『G1』で勝ち、王座でも勝った。俺とナイトーサンとの物語はここで終わりだ」と内藤への熱いリスペクトの気持ちを吐露。 TMDKの仲間たちと語らった後、最後は「プロレスは俺にすべてをくれた。俺に何の見返りも期待していない。俺たちはまだまだこれからだ」と笑顔を見せた。 ザックは、今年2月のダニエル・ブライアン戦後に「ブライアンが世界最大のプロレス団体で活躍し億万長者になっていた頃、俺はどのメジャー団体からのオファーも断り続けた。俺はこれからも人生の全てをこのスポーツに捧げるつもりだ。感謝も祝福も期待していない。俺は毎日新日本プロレスにいるだろう。日々、プロレスの概念を覆すために働き続けるだろう。そして1人、また1人と億万長者が増えていくたびに、俺はここにいる決意が強くなる。俺はお金に興味がない。プロレスに興味があるんだ。2024年、俺はIWGP世界ヘビー級王座を獲って、プロレス界を一変させてやる」と新日本とIWGPへの熱い思いを語っていた。 そのザックの新日本での約8年間の思いがついに実った形となる今回の王座戴冠。これからザックが創っていく新日本の未来に期待していきたい。