第161回芥川賞受賞会見(全文)今村夏子さん「楽しいから書き続けられた」
お子さんにはどういう報告を?
読売新聞:すいません、読売新聞の【イケダ 00:13:43】と申します。お子さんが、2歳のお子さんがいらっしゃると思うんですが、そのお子さんにどういう報告を。まだお電話とかは。 今村:まだです。 読売新聞:してないですか。 今村:はい。 読売新聞:どういう報告をされたいですか。 今村:いや、ちょっと娘には特に報告しません。 読売新聞:それはなぜ。 今村:うーん、あまり読んでもらいたいと思わない。いつか、読んでもらいたいと思えるような、娘にも読ませたいと思えるようなものが書けたらと思います。 読売新聞:ああ、なるほど。今後も頑張って書いていきたいと先ほどおっしゃいましたが、今、ご自身の中で興味のある書きたいテーマとかはあるんでしょうか。 今村:探し中です。 司会:ありがとうございます。じゃあ、最後のご質問とさせていただきます。こちらの。すいません、最後の質問となります。
賞金の使い道は?
共同通信:共同通信の【セギ 00:14:57】と申します。すいません、最後に大変、俗っぽい質問で恐縮なんですけれども、芥川賞は賞金が100万円ということで、何か使い道とか、お考えがあったらお聞かせいただけますでしょうか。 今村:はい。貯金します。 共同通信:まったく。 今村:まったく。 共同通信:使わず。 今村:はい。使いません。 共同通信:分かりました。ありがとうございます。 司会:という最後の質問でしたが、今村さん、言い残したことがございましたら何か。 今村:本当に皆さん、ありがとうございます。以上です。 司会:はい。ありがとうございます。じゃあ、これにて芥川賞のほうの会見を終了させていただきます。今村さん、ありがとうございました。 (完)【書き起こし】第161回芥川賞受賞会見