第161回芥川賞受賞会見(全文)今村夏子さん「楽しいから書き続けられた」
これまでの作品と比べて手応えは?
日本経済新聞:日本経済新聞社の【ムラカミ 00:05:00】と申します。受賞おめでとうございます。 今村:ありがとうございます。 日本経済新聞:今回で3回目の候補となっての受賞だと思うんですけれども、これまでの作品と比べて手応えのほう、あったのか教えてください。 今村:いや、手応えというのは、正直、本当に正直ありませんでした。でも、何か自分らしいものが書けたなという感じはありました。 日本経済新聞:自分らしいというのは、どういった点を。 今村:あまり無理をしてないというか、身の丈に合ったものが書けたような気がします。 司会:はい、ありがとうございます。どなたか。はい、ではあちらの右の方。
笑わせたいと狙って書いているのか
ニコニコ動画:ニコニコ動画の【タカハタ 00:05:59】です。本日はご受賞、おめでとうございます。 今村:ありがとうございます。 ニコニコ動画:ニコニコ動画はご覧になったことはございますか。 今村:いえ、ありません。すいません。 ニコニコ動画:ありがとうございます。それではユーザーからの質問を代わりに読ませていただきます。長野県、30代女性の方からの質問になります。くすくす笑って読みました。今村さんの、なんとも言えないユーモアが大好きです。笑いの要素はどれくらい笑わせようと思って狙って書いているのでしょうか。という質問になります。 今村:ああ。笑わせたいと狙ってるわけではないんですが、うん。そうですね、狙ってるわけではないです。自然にそういう展開になったという感じです。 司会:はい、ありがとうございます。ではお隣の。はい、【ウカイ 00:06:56】さん。
受賞をどう受け止めているのか
NHK:NHK記者の【カワイ 00:06:58】と申します。おめでとうございます。 今村:ありがとうございます。 NHK:今回、芥川賞も初めてではなく、これまでも候補になった上での受賞ですが、芥川賞という賞についての、ご自身の印象というか。で、かつ、それを今回、受賞なさったということを、今、どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。 今村:もう私にはとても手の届かない、一生取れないものだと思ってたので、今回、受賞できたことは本当に驚きましたし、これからも頑張らないとなって思ってます。 司会:はい。ありがとうございます。じゃあそのお隣のウカイさん。