日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文6完)このままでは社会から取り残されてしまう
どうして見直すことになったのか
毎日新聞:毎日新聞の二村と申します。1点お聞きしたいんですが。一部の報道で、日本大学さんが井ノ口元理事の親族が経営する広告代理店との契約解除するというのが、12月の臨時理事会で決まったというふうな指摘があるんですけれども、これの現時点での事実関係とか、この解除が決まった理由というのについて、お答えできる範囲でしていただきたいなと思うんですけれども。 加藤:じゃあ調査チーム。 熊谷:調査チームの熊谷です。既存の契約を解除することが決まったというのではなくて、新規にこことは契約をしないということが理事会で決まって、かつ、既存の契約に関して見直しを行う。適切かどうかの見直しを行うという、そういうことが決まったと理解しています。 毎日新聞:その理由というのは。どうして見直すことをしようというふうに。たぶん前の契約のことだと思うんですけども、その理由っていうのはどういう。 熊谷:今おっしゃっているのは、井ノ口氏の親族、ごきょうだいの経営する会社との契約のことだというふうに理解していますけれども、それでよろしいですね。 毎日新聞:はい、そうです。 熊谷:今回、井ノ口氏がこういうことで背任罪で逮捕され、起訴されているということで、大学に損害が与えられているということになったわけですので、かつ、きょうだいの方は非常に井ノ口氏と共に、理事長夫人に非常に近しい関係だったという報道もありましたので、調査チームとしては、本来的な背任罪の調査をしておるわけですが、なんと言いますか、横展開といいますか、ほかにも違法行為や不当な行為がないかどうかを、必要な範囲で捜査を行うということで、それについての事実関係を、調査に入っているという状況でしたので、そのことについて理事会でご報告をしたと。 そういう疑惑がある以上、新しい契約を結ぶことについては差し控えたほうがいいであろうということとともに、過去の契約に関しても精査を行うという、そういう趣旨でございます。 毎日新聞:疑惑については、調べたものっていうのは、最終報告書っていうもので、どこの場面で最終的に調査結果というのは反映させるんでしょうか。 熊谷:反映する必要があるものについては最終報告書で反映させると思います。もし横展開して調べたけれども何もなかったとか、違法じゃないという場合には反映しない可能性もあります。 毎日新聞:ありがとうございます。 司会:そのほかの方から。それでは4列目の前から2番目の方。