今年最後の年金支給日に密着 節約や不安…「娯楽は何もない」 86歳の介護ヘルパーも
13日が今年最後の年金の支給日でした。年金受給者の方を取材すると、物価の高騰の影響で「電気代の節約のためにエアコンはつけない」「86歳になっても働く」という切実な状況が見えてきました。 【画像】90歳団地で暮らし 2年前の食費など2万5千円が…先月は3万8千円に 「何でも高い」
■師走の年金支給日 特売スーパーのお目当ては?
都内のスーパーでは、年金支給日に合わせて値段が上がっているコメなどを特売しています。 年金受給者(77) 年金1カ月約8万円 「この間買ったばっかりなんだけど、やっぱり(普段)3800円ぐらい。安くなってるのかな?昔はだって2000円ぐらいでもう買えたもん」 「(Q.今いくらです?)きょう安いんじゃない?3500円ぐらい。消費税入れて」 出費はかさむものの、少しでも安いうちにとコメを購入しました。 年金受給者(77)年金1カ月約8万円 「何とか節約して無駄のないように…。来年用」 年金受給者(77)年金1カ月約7万円 「(Q.年金は月々いくらもらっている?)7万だな。(年金)7万では足らないですよ、正直言って」 特売日のチラシを見て買い物に来た、77歳の藤澤健一さんです。 藤澤さん 「大抵ね、ここに来たらこのカゴ2つはいっぱいになる」 糖尿病を患ってから、足が不自由になった藤澤さん。スーパーで買い物することが生きがいで運動の一環にもなっています。 藤澤さん 「柿を6個ぐらい買うかな」 最終的に柿8個とりんご1個を買い物カゴに入れると、足を引きずりながらゆっくり、次の売り場へいきます。 藤澤さん 「全然ない」 この日目当てだった、特売の1リットル100円のコーヒー牛乳がすでに売り切れ。藤澤さんは諦められず代わりのものを探します。 藤澤さん 「コーヒー牛乳がなかったら、何買おう?コーヒー牛乳みたいなのないかな…」 「(Q.カフェオレとかありますけどね)この大きいやつでも、いつも夏はここを出て(店の)入り口で一本飲んでしまう」 悩んだ末に手に取ったのは、買うはずだったコーヒー牛乳の半分のサイズで、値段は19円高い119円です。他にも3日前から食べたかったという刺し身や、糖尿病のため普段は控えているスイーツなど、プチ贅沢な商品をカゴに入れレジに向かいます。 今年最後の年金支給日には、7200円ほどの食材や商品を購入しました。