メルセデス最小のEV「EQA」が改良! 変化は微妙? 試乗で確認
「EQA」はメルセデス・ベンツで最も小柄な電気自動車(EV)だ。同モデルが改良を受け、車名を従来の「EQA250」から「EQA250+」へと改めて発売となった。「+」が付いたことは進化の証だが、具体的には何が変わったのか。改良モデルに試乗して確認してきた。 【写真】EQAもついに採用! メルセデスに乗るならグリルはスターパターンがいいね!
■航続距離が大幅向上! 東京~大阪間も余裕? 改良の目玉のひとつは車載バッテリーの容量が増えたこと。改良前の66.5kWhから70.5kWhに容量が増えたことで、一充電走行距離(WLTCモード)は591kmに達した(2021年の日本発売時は422km)。ちなみに、東京インターチェンジから東名高速道路、名神高速道路を使って大阪・梅田までが500km弱。新型EQAは東京から大阪まで充電なしで行き着けるほど長い距離を走れるEVだということになる。
外観にはそれほど大掛かりな変更はない。とはいえフロントグリルは、EV専用車両として開発された「EQS」「EQE」にも通じる「スリー・ポインテッド・スター」(メルセデス・ベンツのエンブレム)を全面に配したデザインとなった。また、前後フェンダーの縁取りは車体同色となり、より洗練された印象となっている。ボディカラーには3つの新色(ハイテックシルバー/スペクトラルブルー/パタゴニアレッド)が加わった。
■「A」とは言ってもけっこう大きい! 乗りやすさは? EQAはメルセデスで最も小さなEVであるとはいえ、基になっているのはSUVの「GLA」であり、ハッチバック車の「Aクラス」より大柄だ。
乗り込むと全幅が1.8m以上あるので、やはり十分に広いと感じる。EQEやEQSともなれば車幅が1.9mを超えるが、ゆとりある室内の満足度を含め、日常的な使い勝手での車体寸法からすると、国内ではEQAで十分と思えるのではないだろうか。適度な大きさでゆとりや質のよさを実感できれば、それが環境負荷を下げる一助にもなる。 EQAの操作はEVに特化しているテスラのクルマほど特殊ではない。これまでのエンジン車と同様の手順で発進させることになる。イグニッションを入れ、シフトレバーをDに移動させ、アクセルペダルを踏む。