<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/5 智弁学園 山下陽輔主将/天理 戸井零士選手 /奈良
◆智弁学園 ◇チーム引っ張る大黒柱 山下陽輔主将(2年) 野球部を率いて15年の小坂将商監督が「まれに見る名主将」と太鼓判を押す攻守の大黒柱。「主将は我慢が必要」と自らに言い聞かせ、野球に対する真っすぐな思いや練習姿勢など、その広い背中で35人のチームメートを引っ張ってきた。 新チーム発足直後はけがで結果を出せず、主将としても思い悩んだ。ともに主軸を担う副主将で誕生日も同じ「運命のライバル」、前川右京選手らの助けもあり、今では監督やチームから大きな信頼を得ている。 憧れはプロ野球・巨人で活躍するOBの岡本和真内野手。低い体勢での捕球や体の軸がぶれない安定した打撃が参考になるという。甲子園では「チームの誰よりも本塁打を放ちたい」と闘志を燃やす。 ◆天理 ◇頼りになる選手目指す 戸井零士選手(1年) 小学生で侍ジャパンU12(12歳以下)代表、中学時代は関西選抜に選出されるなど才能を発揮。「紫のユニフォームで全国制覇したい」と天理に入った。 昨秋の近畿地区大会県予選決勝の智弁戦では、交代したばかりの投手の初球をとらえる勝負強さを見せつけた。一方、近畿地区大会では「ここ一番の場面で打てなかった」。反省点を克服するため、冬場は実戦を意識したフリーバッティングや素振りに打ち込んだ。 「甲子園で全国制覇し、プロ野球選手になる」。野球の楽しさを教えてくれた亡き祖父との約束だ。目標は巨人の坂本勇人内野手。「グラブさばきがやわらかく、こいつなら打ってくれると頼りにされているところにあこがれる」