F1タイトル争いだけじゃない! 大詰め迎えた2024年シーズンの“絶対に負けられない戦い”
ランキング8位争い
■注目チーム:ウイリアムズ、アルピーヌ、ザウバー 実際、サマーブレイク明けの進歩を考えると、ウイリアムズはランキング6位を狙えたかもしれない。オランダGPで投入されたアップデートは、いきなりローガン・サージェントが大破させるというトラブルがあったものの、チームの調子を大きく押し上げた。 ウイリアムズがサージェントに代わり、フランコ・コラピントを起用したのは名手だった。コラピントはチームメイトのアレクサンダー・アルボンと同等のペースをすぐさま発揮すると、わずか参戦2戦目で4ポイントを獲得。アルボンもサマーブレイク以降、改良を受けたFW46で4戦中3回予選Q3進出という活躍ぶりだ。 ウイリアムズ次第ではあるが、そこにアルピーヌが1枚絡むことはできるかもしれない。オリバー・オークス新代表の下、チームはサーキットサイドの活動を大幅に改善。テクニカルディレクターのデビッド・サンチェスは2024年のA524の開発と、長年の欠点に対処するべく来季のA525の設計を指揮している。 しかしアルピーヌはここのところ停滞しており、マシン開発も控えめなのが現状だ。 同じことがザウバーにも言える。1年以上ポイントに手が届いておらず、トップ10からは大きく離されており、このままではレース展開が味方することを祈るしかないとも言える。 アルピーヌが改善すれば、ウイリアムズ撃墜に向けて軌道に乗ることができるかもしれない。しかしウイリアムズは勢いがあり、さらに上位を狙うかもしれないという現状だ。
Jake Boxall-Legge
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