大阪市・松井市長が定例会見4月1日(全文2)都市間競争を戦う力が強化された
個別事業の規約を作ることはない?
産経新聞:産経新聞、矢田です。一元化条例なんですけれども、今後の規約作りについて伺います。規約作りに当たっては、7分野の成長戦略が、この事務委託の対象になるかと思うんですけれども、それを包含するような形の規約を作るということで、個別事業に当たっての規約を作るということはないということでよろしい? 松井:そうです。もちろん、包含するような規約なんで、個別事業についてはもうその中に入っていると。だから事業別にやったら、今、書き込む事業以外は、じゃあ一緒にやらないの、ということになりますから。これから、やっぱり新大阪周辺とかさらにいろんな再開発というのも、いろいろ出てくると思います。だから個別事案じゃなくて、包含する形で規約を作っていきたいと思います。 産経新聞:一部政党の中には、個別に作ってもいいんじゃないかという声もあるようなんですけれども、それについてはもう、受け入れるというのは難しい? 松井:だから、個別でいいというのは、今あるものしか見えてないんで、これは未来を考えた上での広域一元化条例なんで、今の時点で、未来、どのような都市開発があるか分からないじゃないですか。 産経新聞:あとすいません、ちょっと別件で、天王寺動物園が独法化、これはもう、4月1日からなりまして、今後、大阪市にとってどういう動物園にしていきたいかというのをあらためてお伺いできれば。 松井:これは、独法になることで、非常に柔軟な対応、独法の経営陣ができるようになります。これはスピード感を持ってものを決めれるということです。それから、これまではやはり、市の毎年の単年度予算の中で、こういうやりとりしかできませんでしたけども、これを運営負担金という形で、議会の皆さんからも動物園がすごく人でにぎわう中で、独自収益を上げたところで、それを、運営負担金を減らすことは駄目よといわれていますから、だから今の運営負担金を維持することで、頑張りしろが出てきます。 職員、動物園の職員1人1人、よく頑張ってますよ。まずはやっぱり動物が好きだというのもすごく感じますし。その職員が、頑張ることで、客が、お客さんが増えるわけだから。そうなると職員の待遇も改善できると。その辺は、今の山中理事長はもう民間の経営者の出身で、成果を上げられてこられた方だから、十分理解されていると思う。それはやっぱり職員のやる気につながると思います。だから、職員のやる気が上がる、そしてそのことがサービス向上につながって、お客さんが増える。お客さんが増えれば、職員の身分も良くなる。またやる気が起こると。そういう良き循環を目指してもらいたいと思います。
天王寺動物園、どういう存在になってほしいか
産経新聞:山中理事長は先日、都会のオアシスのような存在になればいいんじゃないかということをおっしゃってましたけど、市長は市民にとってどういう存在になればいいと? 松井:いや、まさに憩いの場としての動物園、そしてにぎわいの拠点としての動物園。動物園だけではなくて、今、新今宮のこれから開発というものも出てきていますから、一帯ですから、天王寺、新今宮、そして西成、このエリアの一帯のにぎわいと成長の一翼を担ってもらいたいと、こう思ってます。 【書き起こし】大阪市・松井市長が定例会見4月1日 全文3に続く