国際博物館の日、今年のテーマは「学びと研究のための博物館」
ICOM(国際博物館会議)が5月18日の「国際博物館の日」に際し、今年のテーマを発表している。 ICOMは第二次大戦後の1946年に発足された組織で、世界唯一のグローバルな博物館組織。世界138の国と地域から4万人以上の美術館・博物館のエキスパートと3000以上の館が会員として登録している。「国際博物館の日」は1977年のICOM(国際博物館会議)第11回大会において採択されたもので、毎年様々なイベントがこの日に行われている。 「国際博物館の日」は、「博物館は文化交流の重要な手段であり、文化を豊かにし、民族間の相互理解、協力、平和を発展させる」という認識を高めることを目的とするもの。今年のテーマは「学びと研究のための博物館(Museums for Education and Research)」となっており、総合的な教育体験を提供する文化施設としての重要な役割を強調するかたちだ。 ICOMは「博物館は、好奇心、創造性、批判的思考を育む、ダイナミックな教育の拠点として機能している。2024年、私たちは、探求と新しいアイデアの普及のためのプラットフォームを提供する、研究への貢献を評価する。美術、歴史から科学、テクノロジーに至るまで、博物館は教育と研究が融合し、私たちの世界理解をかたちづくる重要な空間だ」としている。 なお、日本国内では国際博物館の日にあわせ、入館無料など様々な施策が行われる。また5月19日には公益財団法人日本博物館協会とICOM日本委員会が主催するシンポジウムが国立民族学博物館(大阪)にて開催される(すでに参加募集は締め切り。後日オンラインでのアーカイブ配信が予定されている)。