オンラインIT人材育成事業を通して、女性がもっと稼げる社会を。【Ms. Engineer代表取締役 やまざきひとみ】
フィガロジャポンが、「こうあるべき」にとらわれず、自分の感性や思いを大切にしながら働くことを通して社会にインパクトを与える次世代のロールモデルたちに光を当てるBusiness with Attitude(BWA)Award。4回目となる今年のテーマは、「新しいスタンダードを築き上げる女性たち」。社会や業界の課題に向き合い、自身の熱い思いを胸に、新しい生き方、働き方の可能性を発信する女性たちのストーリーを紹介します。 【写真】これまでのBWAアワード受賞者一覧
やまざきひとみ【Ms. Engineer代表取締役】
やまざきひとみ:1984年、東京都生まれ。大学卒業後、サイバーエージェントに入社。アメーバで仮想空間アバターコミュニティサービス、アメーバピグの立ち上げをプロデュースし、1年半で500万人の会員を獲得。女性向けキュレーションメディアの編集長などを経て2015年独立。16年、PRを手がけるアタラシイヒを設立。21年4月に女性のためのコーディングブートキャンプ、ミズエンジニアを立ち上げ。https://msengineer.jp/
少子高齢化で女性の労働力に期待が集まるが、日本の女性の労働環境は豊かとはいえない。非正規雇用率は5割を超えており、諸外国と比べると依然として男女の賃金格差は大きい。「日本の女性はもっと稼いでいい」と、Ms.Engineer(ミズエンジニア)代表取締役のやまざきひとみは言い切る。 「女性が男性と同等に稼ぐことをスタンダードにしなければ、次世代に格差を引き継ぐことになる」 2021年創業のミズエンジニアが運営するのは、オンラインでのアクティブラーニングを取り入れた女性のためのコーディングブートキャンプだ。女性にエンジニアというキャリアの選択肢を与えることで、ジェンダーギャップや地域と都市の格差の解消を目指す。基礎コースからスタートして高難度のブートキャンプに進めば、約半年で経済産業省が定義する高度IT人材のレベルに到達できる。ブートキャンプの修了者は3年間で約150人。ほとんどがエンジニアとして就職を果たしており、未経験でも卒業後の平均年収は480万円。日本女性の平均年収より100万円以上高く、キャリアアップに繋がることを実証した。