小池都知事が定例会見4月22日(本文1)電力を減らす・つくる・ためる「HTT運動」を
家庭内の省エネが最も遅れている
例えば都庁、自らの率先的取り組みでございますけれども、都庁内の廊下の照明を半減いたします。そのことを指示しております。また、総力戦で臨む、そのためには都民や事業者の皆さんにも行動を起こしていただかなければなりません。 あらためてちょっと、部門別に見ておきたいと思いますが、これまでも産業界、業務分野などなど、それぞれに省エネ政策をお願いしてきているわけですが、部門別に見ますと、ご覧のように家庭部門、緑のところですね、こちらのほうが産業業務部門では2000度比で21%、ぐっと減らしてるんですが、家庭部門では逆に2.2%、増加しております。 そして、要は家庭内の省エネが最も遅れている、もしくは家庭内の省エネこそ進めていく必要があるということを明白に示しているわけですね。そこで、都民や事業者の皆さんに対して、新たに東京クールホーム・アンド・ビズ、こちらを呼び掛けてまいります。これまでクールビズというのはご承知のとおりですが、ここを、あらためてクールホーム、そして東京ですから、東京クールホーム、そしてビズを呼び掛けていくということです。 まず家庭でできること、東京クールホームの中身ですけれども、もうとても身近な話をさせていただくと、エアコンのフィルター、小まめに清掃するというだけで電気代は年間で、今のベースでいくと、年間2000円安くなります。それから冷蔵庫は、例えば温度設定というスイッチがあると思いますけれども、そこを強から中にするというのも1つ。それから中身を詰めすぎない。冷蔵庫のほうですね。そして、もうこの際、省エネ型冷蔵庫に買い替えるということになりますと、年間で約6500円の節約と、電気代のほうの節約になる。ちなみに今なら、商品券に交換可能なゼロエミポイントが付くということにもなります。
温度を調整することがポイント
家庭向け支援のポイントですけれども、これは同じです。先ほど申し上げた、減らす、つくる、ためるということ。キーワードは同じくHTT。で、東京ゼロエミ住宅、住宅っていうのは一生の買いものになるわけですけれども、新築をしたり、また既存住宅の場合でも改善をしていく。例えば断熱改修、そして太陽光発電、蓄電池の導入、これらを進めてまいります。で、都として補助を用意しております。今ご覧いただいているように東京ゼロエミ住宅新築の普及拡大、断熱、太陽光住宅、既存でも改修で普及を拡大するなどなど、メニューを取りそろえておりますので、この機会に東京クールホームに積極的に取り組んでいただきたいと思います。 それから東京クールビズのほうであります。クールビズ、そもそも私自身が始めたわけでございますけれども、環境大臣として2005年の愛知万博のときに、そこで経済界の皆さま方と一緒に始めさせていただきました。すっかり世の中には定着をしているんですが、しかしながら定着、ある意味し過ぎてる部分があるかもしれません。あらためてここで東京クールビズを徹底していきたい。 ちなみに、これ、ファッションの話じゃなくて、室温をどういうふうに、エアコンの使用を控えることによって、温度の設定等、室温などの設定などによって、CO2の排出やエネルギー消費、変わってくるんですね。で、とにかく28度にすればいいっていうものではございませんが、28度じゃ暑いよとか、いろんな声があったわけでございます。で、ちなみにこの28℃という、セ氏28度というのは、そもそもが労働安全衛生法の規則、第5条で定められているものでございます。それによってこの28度という数字を、クールビズを始める際にも活用して、それを根拠にしてきたわけであります。 これはエアコンの設定温度ではありません。湿度が、人数が多い部屋もあるし、そうでもない部屋もある。それから、熱を発するさまざまな、パソコンなどもそうでありますし、いろんな条件によって変わってくるんですが、いずれにせよ、室温を28℃に抑えるということで、温度を調整するということがポイントなんです。で、今年はいつもよりこのクール・ビズ・スタイルであらためて意識をしながら取り組んでいただきたいと思います。