『エイリアン:ロムルス』戸松遥&内田真礼、エイリアンに「ロマンを感じた」声で表現する究極の恐怖
内田:どこで何が来るのかわからないドキドキ感や、エイリアンがすぐ近くにいそうなシチュエーションが映像から伝わってくるので、すごく楽しみながら演じさせていただきました。ただ、クライマックスに向けて体験する出来事には、本当に衝撃でした。「私にはこれ以上耐えられない!」と思いながら声を当てているので、その気持ちを観てくださる方とも共有したいですし、語り合いたいです。
『ドント・ブリーズ』の演出と『エイリアン』が合体した最高なシーンあり!
Q:『エイリアン』といえば、1作目のキャッチコピー「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。」がお馴染みです。お二人は今まで、誰かに助けを求めたくてもできなかった極限の状態を経験したことはありますか? 戸松:1人暮らしをしていた時に、家の中にセミが入ってきたことがあったんです。私はセミが苦手で、便利屋を呼ぼうかなと考えるくらいで……。セミが飛ぶので「助けて!」と思ったのですが、周りには誰も助けてくれる人がいなかったんです。あの時は本当に終わったなと思いました(笑)。
内田:最近起きた出来事だと、お風呂場の掃除をしていた時です。鏡が汚れてしまって、水アカを落とす時に本当にしんどくて、業者さんを呼ぶか、もう諦めようかと思ったりしました。
Q:日常生活で恐怖と向き合った時、お二人はどのようにしてその恐怖を乗り越えますか?
戸松:状況によりますが、セミの場合はどうにかしないと飛ぶので「もうやるしかない」と腹をくくりました。そのほかは、基本的に思考停止します(笑)。見なかったことにしよう、知らないフリをするみたいに現実逃避をします。自分のメンタルを守るために、本当に頭を真っ白にしちゃいます。
内田:私は布団に潜ります。ホラー映画を観ることが怖くて、「今日はいけるでしょ!」という気持ちで観始めても、結局ダメになってしまって……(笑)。観終わった後に「もしかしたら家に出てくるかもしれない」とか思ってしまうんです。なので、温かい布団に潜って夜を乗り越えます。