横浜FC三浦“カズ”が語った!現役34年目への誓い
日本サッカー界の現役最年長プレーヤー、FW三浦知良(横浜FC)が52歳で迎えるプロ34年目の来シーズン向けて、「1試合フルに出られるような試合を増やしてきたい」と誓いを新たにした。 23日に東京・渋谷区内のスーパースポーツゼビオ渋谷公園通り店で開催された『PUMA Presents 三浦知良選手トークショー』に登場。今シーズンの明治安田生命J2リーグで、すべて途中出場で9試合、わずか59分のプレー時間、そして無得点に終わった数字に対して悔しさを露わにした。 「チームとしては1年間を通して戦えたんですけど、個人的には出場時間が短く、満足のいくような内容ではなかった。天皇杯では2試合とも先発して、長い時間プレーしたことで手応えもあった。いいプレーだけでなく悪いプレーも、フル出場に近いプレー時間のなかでわかることがあるので」 すでに来シーズンへの準備をスタートさせている。常夏の島グアムでの恒例の第1次自主トレを、トークショー前日の22日まで行った。日焼けした表情はすでにシェイプアップされ、精かんさも漂わせている。もっとも、通常は2週間滞在するところを、今年は1週間しか時間が取れなかった。 J2で3位に食い込んだ横浜FCは12年ぶりとなるJ1昇格への第一歩として、今月2日にカズの古巣・東京ヴェルディとのJ1参入プレーオフ2回戦に臨んだ。引き分けでもジュビロ磐田が待つ8日の同決定戦へ進めたはずが、ともに無得点で迎えた後半アデイショナルタイムに悪夢の失点を喫して敗れた。 予定よりも早く訪れたシーズンオフ。ブラジルの永住権更新のためにサンパウロへ渡り、その後は米ロサンゼルスで夫人のりさ子さんと合流。1993年8月の結婚後で初めてとなる、夫婦水入らずの旅行をラスベガスで満喫した。ただ、つかの間のオフの間もサッカーのことが頭から離れないと苦笑した。 「シーズンオフに入った瞬間は、いつも『ちょっと休めるかな』と思うんですけど。2日くらい経つと『休みすぎかな』と思い始めて、3日目には走りに行くとか、筋トレとかをやっている。体を休めることは大事なんですけど、どうしても頭の方がそう考えてしまうんですよね」 ピッチに立つたびに、Jリーグの最年長出場記録を更新する存在になって久しい。Jリーグが産声をあげた1993シーズンの登録メンバーでいまもプレーする選手は、カズの他には44歳のMF伊東輝悦(当時清水エスパルス、現アスルクラロ沼津)だけになってしまった。