ハマス、解放予定の人質34人のリストを作成 イスラエルと停戦協議再開も決着見通せず
【カイロ=佐藤貴生】イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの停戦協議が6日までに再開された。ハマスはパレスチナ自治区ガザに連行して拘束している人質約100人のうち、解放する予定の34人のリストを作成したと述べた。 ロイター通信は34人分の氏名が書かれたリストのコピーを5日にハマスから入手したと報じたが、イスラエル首相府はリストを受け取っていないとしている。 ハマスは、イスラエル軍のガザからの撤収や恒久的停戦と引き換えに人質を解放する方針で、ハマスの壊滅まで戦闘を続けるとするイスラエルのネタニヤフ政権との隔たりは埋まっていないとみられる。 停戦協議が再開されたのは3日。イスラエルの代表団がカタールの首都ドーハを訪れた。カタール、エジプト、米国が協議を仲介している。20日に就任するトランプ次期米大統領は同日までに戦闘を終結するよう求めている。 イスラエル軍はこの週末、ガザ全域に激しい爆撃を加え、100人以上が死亡したもよう。ガザ保健当局によると、戦闘が始まった2023年10月以降のパレスチナ人の死者数は4万5800人を超えた。