小池都知事が定例会見8月6日(全文1)極めて事態は切迫、人ごとではない
東京都の小池百合子知事は6日午後、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「上野動物園の双子のパンダ、名前募集 小池知事「可愛いとしか言いようがない」 定例会見(2021年8月6日)」に対応しております。 【動画】上野動物園の双子のパンダ、名前募集 小池知事「可愛いとしか言いようがない」 定例会見(2021年8月6日) ◇ ◇
きのうの新規陽性者数は5042人
毎日新聞:小池知事の定例記者会見を始めます。知事、よろしくお願いします。 小池:今日も何本かお伝えいたします。冒頭コロナに関してでありますが、言うまでもありません。今、特措法、法律に基づいて最も強い措置、緊急事態宣言下にあるわけでありますが、きのうの新規陽性者数は5042人、7日平均が約3600人、増加比164%、極めて事態は切迫していて、これは人ごとではないということです。 きのうのモニタリング会議で、感染状況と医療提供体制が引き続き最高レベルの中で、専門家からは爆発的な感染拡大が進行していることと、医療提供体制が逼迫しているとの認識が示されたところであります。宣言が出たのちの、減少していたレジャー目的の繁華街滞留人口、残念ながら先週後半からちょっと増加に転じているんですね。それからデルタ株への急速な置き換わりも進んでいるところです。 この急激な感染拡大、専門家の先生方もデルタ株の影響が大きいとおっしゃっておられますし、またこのデルタ株、従来株よりも2倍感染力が強いということで、さまざま準備もしてきていたわけでございますけれども、この現実の感染力に応じた対策は必要であります。そうしますと基本に立ち返って、人と人との接触を徹底的に減らすということが重要になってまいります。
距離と時間とマスク
このデルタ株の感染リスクですけれど、きのう賀来先生、東京iCDCの座長を務めていただいております専門家の賀来先生のほうから、理化学研究所の研究内容をあらためてご紹介いただいておりまして、それは皆さんご承知、富岳ですね。スーパーコンピューターの富岳を使ったコロナ対策プロジェクト、飛沫感染チーム、この研究内容であります。 そしてこの研究のポイントは3つあるんですね。距離と時間とマスク。この3つ。まず距離なんですけれども、デルタ株というのは従来株と比べて感染リスクが高いと。逆に従来株と同じ感染リスクに抑えるためには、やはり感染症ですから、人と人との距離を取ることが必要ということであります。 そして2番目の柱が時間ですけれども、デルタ株は従来と比べますと半分以下の会話時間で同じ感染リスクという、そのような研究の内容になっております。その際はマスクを正しく着用する、そして感染リスクを軽減させると。これもまた基本に戻るということになります。 3つ目が、まさにマスクでありますけれども、マスクの着用効果の比較をあらためて皆さんに、この富岳を通じての研究内容をお伝えしておきたいと思いますが、不織布、それを顔にフィットさせる。フィットかルーズかによって効果が違うというのは、ここの数字でも出ているわけですね。同じ不織布でもルーズな着け方と、それからちゃんとフィットさせた形なのかっていうことだけで、これだけ、出すほうと吸い込むほうと、それぞれパーセンテージ、数字で示されているように効果が違うということであります。暑いさなかにマスクするのは大変です。だけど、するからにはしっかりとお着けいただくことが自らを守ることになるし、人に対してもきちんと守られるということになります。人様に対しても影響を与えないということ。 そしてこれらの研究の成果を踏まえて、今、目下のデルタ株という大変な強敵、ここから身を守るという、その必要性があります。そこであらためての、都民の皆さまへのお願いになるわけであります。法律上お願いという形になります。 来週からいよいよお盆休みであって、夏休みも本格化ということになります。あらためて不要不急の外出の自粛、そして旅行、帰省、中止、そして延期、これは前からお願いをしているところです。いつもと違う人には会わないようにしていただきたい。やむを得ず人と会って会話をしたり、買い物にお出掛けになる際、人との距離をしっかりと取って、できる限り短時間でマスクも正しく着用すると。この3点セット、よろしくお願いいたします。その際は、何度も言いますけれども、不織布のマスクが望ましいと。