小池都知事「ワクチン効果明白」 8月末、都民6割が1回接種見込み
東京都の小池百合子知事は30日、新型コロナウイルス対策の「緊急事態宣言」の期限が8月31日まで延長されたことを受けて記者会見した。小池知事は、新たな宣言の期限となる8月末までに1回目のワクチン接種を完了する人が12歳以上の都民の約6割に達する見込みであることを発表。また、前に感染が急拡大した1~2月に比べ、1週間当たりの死亡者数が大幅に減っていることを示し、「このワクチン効果は非常に意味があることは明白だと思っている」と語った。
小池知事は、7月29日に開かれた都のモニタリング会議で、直近1週間の新型コロナウイルスによる死亡者が7人だったと説明。「2月の第1週だと思うが死亡者数は141人だった。亡くなられた(方の)数をそれだけ抑えられているのも事実だと思う」と語った。また、「ワクチン無かりせば、きょうは(新規感染者数が)3300人だが、多分その倍くらいは感染者数はいっている」とも述べた。 一方、新規感染割合の多い若年層の間では「(ワクチンについて)デマがかなり色々なツールを使って伝わってきていると聞いている」とも切り出した。小池知事は「正しい情報をしっかり伝えるということと、このワクチンを受けるということは自らを守るだけでなく、社会全体でそれを進めることの意義を伝える必要があると思っている」「ワクチンの確保も重要だし、ワクチンは安全なんだということも含めてSNSなども使いながら伝えていくことも必要」とした。