バッテリー賞 国内FA権行使した甲斐「捕手として、どういう自分になりたいのか」が去就の鍵
スポーツニッポン新聞社が制定する「2024年度 プロ野球最優秀バッテリー賞」の表彰式が25日、都内のホテルで開かれた。パ・リーグはソフトバンクの有原航平投手(32)―甲斐拓也捕手(32)、セ・リーグは巨人の菅野智之投手(35)―小林誠司捕手(35)が受賞。有原は全試合でコンビを組み、今オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使した甲斐に残留ラブコールを送った。 甲斐は20年の千賀(現メッツ)との受賞に続く4年ぶり2度目の受賞。データの分析に妥協することなく時間を費やすなどチームをシーズン91勝のリーグ優勝にけん引し「野球をたくさん知って、学んで、そこに楽しさがあると思う。充実した一年でもありました」と笑顔で振り返った。 同学年の有原との受賞。何でも言い合える間柄で、夏場に勝てない時期には「何回も怒りました」と明かす。その存在の大きさは有原の「全て甲斐拓也選手のおかげ」という言葉にも表れる。国内FA権を行使して巨人が獲得に乗り出している状況。有原から仮に来季に対戦した際に「抑えたい」と言われ「(有原が)日本ハムの頃から対戦して一発も打っている。悪いイメージはない」とリップサービスした。 移籍か残留か…。決断のポイントについて「捕手として、どういう自分になりたいのか」と挙げる。まだまだ32歳で捕手として高みを目指しており「そこは30(代)後半になっても一緒。しっかり考え、なるべく早めに決断できれば」と続けた。