携帯キャリアの「端末購入プログラム」が大きく変わる? 高価な下取りが是正される?
携帯キャリア各社が提供している端末購入プログラムが、大きな転換期を迎えようとしています。総務省の規制強化の動きを受け、過剰な下取り額や実質0円といった販売手法が見直される見込みです。では、具体的にどのような変更が予定されているのでしょうか? 【画像でわかる】2026年3月末ドコモ「3G」停波 - どうすればいい高齢者(シニア)スマホ問題!?
そもそもキャリアの「端末購入プログラム」とは?
そもそも「端末購入プログラム」とは、端末を「残価設定型」で端末購入プログラム24回払いで購入し、一定期間月々の分割支払い金額を支払ったあと、端末をキャリアに返却することで、残りの支払いが免除されるというもの。年々高価になっているスマホを、実質的に割安で利用できます。 ■「いつでもカエドキプログラム+」を利用した場合の残価の例 なお「残価設定型」とは自動車ローンでよくある仕組みの1つです。本体価格の一部をあらかじめ残価として据え置き、残りの金額を分割で支払う形です。下取り価格が保証されている点が特徴です。この残価設定型の端末購入プログラムの代表例には、ドコモが提供する「いつでもカエドキプログラム+」が挙げられます。 「いつでもカエドキプログラム+」は対象機種を残価設定型24回払いで購入し、12~22カ月目に端末を返却すると、残りの分割支払金と24回目の残価が免除されるというものです。ただし、早期返却の場合は12,100円のプログラム早期利用料がかかります。
たとえば105,500円の端末を購入した場合、24回目に支払う48,000円を除いた金額を、1回目~23回目までで分割して支払うことになります。さらに24カ月目で支払う場合はそこからさらに6,600円が引かれ、実質負担額は50,900円。本来の半額以下で10万超のスマホを利用できることになります。 ■端末購入プログラムは事実上の「レンタル」や「リース」? これらのプログラムは、以下の点でレンタルやリースに似ている側面があります。 ・一定期間使用後、端末を返却する必要がある ・返却時に端末の状態が良好でない場合、追加料金が発生する可能性がある なお所有権は購入者にあり、「端末購入プログラム」を利用せず、分割払いを完済する(端末を返却しない)という選択も可能です。その点では「レンタル」とは似ている部分もありながら、やはり異なる部分もあるとはいえます。先にも述べましたが、一番近いのはやはり残価設定型の自動車ローンです。