iOS 18.2提供開始。カメラコントロール“半押し”やボイスメモのレイヤー録音など追加。英語圏ではApple Intelligence進化
アップルは、iOS 18.2やiPadOS 18.2、macOS Sequoia 15.2などを提供開始した。 iOS 18.1ではAirPodsでの聴覚補助機能も追加された 米国や英語圏ではiOS 18.2からApple Intelligenceの機能が進化しており、Image Playgroundによる画像生成や、絵文字を作れるGenmoji、ライティング補助機能「Writing Tools」の機能強化、Chat GPTのSiriとの統合などが加わった。 日本ではまだApple Intelligenceが提供されていないが、今回、Apple Intelligenceの日本における初期導入が4月に行われ、以降1年を通して同機能が提供される予定であることも発表された。日本語以外に4月から機能提供される言語と地域は、中国語、英語(インド)、英語(シンガポール)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語となる。 現在のところApple Intelligenceは日本で提供していないため、それら以外の機能強化やバグフィックスがメインとなる。iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxで初提供されたカメラコントロールでは、ボタンを軽く押すことで、カメラのフォーカスと露出を固定することができるようになった。カメラ専用機の「半押し」のような使い方が可能になる。 「Safari」では、スタートページを背景画像でカスタマイズできるようになったほか、Safariからのブラウズデータの書き出し、別のアプリからSafariへのブラウズデータの読み込みが行えるようになった。また、“HTTPS優先”にすることで、HTTPSを使用できる場合は常にURLがHTTPSに切り替わるようになった。地味だが便利そうな機能として、フファイルのダウンロードの進行状況がDynamic Islandやホーム画面に表示されるようになった。 「写真」では、指摘が多かったナビゲーションの不備などが改善された。まずビデオの表示が改善され、フレーム単位でのスクラブ、ビデオの自動ループ再生をオフにする設定などが可能になった。また、コレクションビュー間の移動も改善。右にスワイプして前のビューに戻ることも可能にした。“最近表示した項目”および“最近共有された項目”のアルバムの履歴を消去することも可能になった。 またユニークな機能として、「ボイスメモ」がレイヤーのある録音に対応。ヘッドフォンを使用せずに既存の録音にボーカルを追加でき、作成した2トラックのプロジェクトを直接Logic Proに読み込むことができる。ただし本機能に対応しているのはiPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxのみ。高い処理能力と機械学習を使ってボーカル録音を分離するためだという。 “探す”機能にも手が入れられた。“持ち物の位置情報を共有”を使用すると、AirTagや“探す”ネットワーク対応アクセサリの位置情報を、航空会社など第三者と簡単かつ安全に共有することが可能になった。バゲージロストした場合にも、紛失した持ち物がどこにあるかすぐに確認できる。 バグフィックスでは、最近取り込まれた写真が、“すべての写真”のグリッドにすぐに表示されない問題を修正。またiPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxにおいて、カメラのナイトモードで長時間露光を撮影すると、写真が劣化して表示される問題を修正した。
PHILE WEB編集部