60代、人生やり直すチャンス。健康を優先して、無理をしないことが大事
増えすぎた服を思いきって手放す
あるとき、クローゼットの中の洋服を数えると60着でした。あれから数年。新たに数えてみると90着に。最近クローゼットの中が窮屈そうに見えていたのは服の量が1.5倍になっていたからです。まだ十分着られるけれど、着ていない服というのは、今の自分に必要とされていないものです。だれか欲しい人がいれば着て欲しい。まず、娘が欲しいというものは譲って、残りは買取りサービスに持っていきました。 服ばかりではありません。2年前まで履いていたパンプスも手放しました。ヒールを履いて颯爽(さっそう)と歩く姿はカッコイイですが、それよりもバランスのいい、安定感のある靴をはいて大股歩きして下半身の筋肉を鍛えたいです。これからは、堅苦しさのないリラックスした服装を楽しみたいと思います。 60代に入り、いきなりなにかが大きく変わるということはありませんでした。ただ「これからの人生をどう生きるのか」をしっかり分かっていないと、50代の延長線が続くように思います。私の場合は、「昨日と同じ今日」が続くことへのストレスが大きく、未来への期待や好奇心が大きいのです。だから、なにかを変えたい、変えればどうなるんだろう? という問いと向き合うのが好きです。この気質は60年かけて培ってできた私のアイデンティティです。それを大切にしながら暮らしを整え私を変えていきたいと思います。
中道あん