日銀短観、先行き判断DIは慎重だが「ポジティブ」
非製造業が設備投資の再開に踏み切る
次に設備投資計画に目を向けると、大企業の設備投資計画は前年比+9.3%でした。経済活動正常化が進展する中、マクロ的に生産・営業設備の過剰感は解消されており、設備投資が増加しやすい状況にあると判断されます。 その点、日銀短観と同じ13日に発表された10月機械受注統計(内閣府発表)は設備投資の加速を印象付ける結果でした。製造業からの受注は▲15.4%と落ち込みましたが、非製造業は+16.5%と堅調でした。コロナ影響で設備投資を先送りしてきた非製造業が投資再開に踏み切っている模様です。非製造業の投資再開が製造業(機械メーカー)の業況回復に貢献する好循環がみられています。このように国内景気は回復基調にあります。
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