西岡良仁主催「Yoshiʼs CUP」は川西飛生が連覇で400万円獲得!「プロの世界で通用するものを考えて、磨いていきたい」<SMASH>
「Yoshiʼs CUP」は、日本男子テニス界のNo.1プレーヤーである西岡良仁(世界ランク69位)が、本気で世界を目指すジュニアのために創設した大会。西岡が有望だと見込んだ16歳以下のジュニア8名を集めて行ない、今年で4回目を迎えた。 【画像】世界を目指しジュニアたちが激突! 西岡良仁主催、第3回「Yoshi's CUP 2023」スナップ集 今大会の最大の特徴は、ジュニアでありながら報奨金が用意されていること。海外遠征費やキャンプ費などの補助として、優勝者には上限400万円、西岡が独自の目線で選ぶ「西岡賞」受賞者には上限50万が送られる。 活動支援金以外にも、西岡との練習や、国際トーナメント「UCHIYAMA CUP」「SBCドリームテニスツアー国際大会」への主催者推薦出場、米国フロリダの「IMGアカデミー」への短期留学など、強くなるための様々な特典が用意されている。 試合は12月14日、15日の2日間にわたり、モリパークテニスガーデン(東京都昭島市)で行なわれた。初日は2グループに分かれてのラウンドロビン、2日目は決勝トーナメントと5~8位トーナメントに分かれ、未来を懸けた熱戦が繰り広げられた。 見事優勝を飾ったのは、昨年大会覇者の川西飛生だ。決勝で初出場となった岡部世南に勝利を挙げた。 試合は川西が岡部のサービスをブレークするところから始まる。「(準決勝での)足首の捻挫もあったので、長引かせたくはなかった」と、集中力を高めて臨んだ川西は、相手よりも先に仕掛け、6-0で第1セットを奪う。 第2セットでは、なんとか反撃を試みようとする岡部だが「決勝ということで緊張した」と言うように、1ゲームで3本のダブルフォールトなど、それまでの勢いに曇りが見え、苦しい展開が続く。「第1セットを取ったことで、(報奨金の)400万円がちょっとチラついた」という川西が、相手に1ゲームのキープを許したのみで、6-0、6-1と圧巻の2連覇を飾った。 「昨年優勝したのにあまり海外へ行けなかったので、今回はたくさん行きたいと思います」と素直に喜びを語った川西。「これまで海外のジュニア大会で勝っていたのはアジアの大会でした。今年オランダへ行ったのですが、同じJ 60でもアジアよりみんな強く、そういうところで戦うのが重要なんだと思いました。ITFのワイルドカードも今年はボコボコにされたので、ジュニアではなくプロの世界で通用するものを考えて、磨いていきたいです」とさらなる高みを目指す。
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