【古川雄大×京本大我】ミュージカル『モーツァルト!』製作会見を徹底レポート!【撮り下ろし写真多数】
ーーおふたりの考える『モーツァルト!』の作品の魅力を教えてください。 古川さん「モーツァルトという天才の生涯を描いてるんですけど、 幼い頃って才能と向き合っていくだけでよかったものが、成長していくにつれて、いろんな人間関係が生まれてくる。その天才の生涯を描いていながら、ものすごくみなさんが共感できたり、背中を押してもらえるような感覚になる。それが『モーツァルト!』の魅力のひとつですね。あと、クンツェさん、リーヴァイさんの楽曲も本当に素晴らしくて。ヴォルフガングの歌って、キツイんです。でも、ヴォルフガングってそういう人生なんですよね。音楽が自然と導いてくれる。そういうことも含め、芸術性の高いところが魅力なのかな」 京本さん「僕はまだ客席からやDVDでしか拝見できてない部分もたくさんあるので、ステージ上からヴォルフガングとして見る景色がすごく楽しみ。ヴォルフガングの自由に輝きを求めて生き続けたい、そういう無邪気さだったり、熱さも素敵だなと思いつつ、繊細さもあると思います。 あとは、ずっと観てきた人からすると、楽曲がすべてキャッチーで、もちろん難易度がすごく高いことは聞いていてもわかるんですけど、難しい歌だからこそ圧巻。これからは僕が務めなければいけないので、観に来てくださる皆さんにもそう感じていただけるような、ヴォルフガングとしての熱い思いをしっかり歌に乗せて届けていけたらいいなと思っています」 ーーヴォルフガングという人物の役作りはどのようにされていこうと考えていますか? 人物の魅力もどう感じているか教えてください。 古川さん「天才ですよね。天才を演じるってすごく難しいと思うんですけど、音楽に秀でてる人で、でも天才って何かに秀でていると、他がおとってる感じじゃないですか。まさにヴォルフガングがそういう人で、音楽以外ダメな人なんですよ。直感で何も考えず行動してしまう人なので。でも、そこが彼の面白い魅力でもあり、ダメなところでもある。天真爛漫な部分もありながら、父・レオポルトとの対立だったり、それぞれの役との関係性がしっかり出ていくので、自分もその関係性をしっかり描きながら、普通のアプローチとは違う、自分で課題を課していくというか。初演の時のような切羽詰まった感じになるよう、役だけでなく古川雄大自身もとことん追い込む。怖いんですけどね。少し妥協したくなりますけど、そのぐらいしないといいものができないんじゃないかなと思っているので、とにかく甘えずいけたらと思っています」 京本さん「この役に限らずですけど、役作りって終わりはないと思うんです。でも、この役は肉体面も精神面もかなり鍛え上げておかないと。本番期間も長いですし、役と向き合っていく上で、京本大我としての強さも持っておかないと自分がダメになってしまう怖さもあるので、いろんなところに気をつけながら向き合っていきたい。モーツァルトは幼少期に“奇跡の子”と呼ばれてるくらいの天才キャラクター。でも、天才の役を天才が演じるってなかなか難しいと思ってて。僕みたいな特別秀でてない人間がコツコツ積み上げて“天才”を作り上げる面白さって絶対あると思ってます。僕のグループにも天才だなと思うメンバーがいるんですけど、そういうキャラクターを日々勉強しながら、いろんなことを吸収しながら、ヴォルフガングという役を少しでも奥行きをつけながらやっていけたらいいなと思います」