【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第21ステージ】プリモシュ・ログリッチが史上最多タイとなる4度目の個人総合優勝「最後は“何としてもやり遂げる”という意志だけだった」 シュテファン・キュングはグランツール初勝利
キャリア最後のグランツールにすることを公言していた、トーマス・デヘント(ロット・デスティニー)とロベルト・ヘーシンク(ヴィスマ・リースアバイク)も長旅を完走。マドリードのファンから祝福の拍手を受けながら、フィニッシュラインを通過している。
このステージで最高の走りを見せたのが、97番目に出走したシュテファン・キュング(グルパマ・FDJ)。7.9km地点に設定された第1中間計測からトップタイムをマークすると、14.8km地点に置かれた第2中間計測ではそれまでのタイムを40秒以上更新。勢いを維持したまま走り切って、フィニッシュタイムは26分27秒。アベレージスピードは、55.755kmに達した。最後までこのスピードに上回る選手が現れず、大会最終日のステージ優勝を決めた。
タイムトライアルスペシャリストとして、さらにはクラシックハンターとしても鳴らすキュングだけれど、意外や意外、これが初のグランツールでのステージ優勝である。
「長かったよ。ずっとグランツールでのステージ優勝を目指してきたからね。今日は絶対に勝ちたいと思っていたし、コースに対する自信もあった。他の選手たちに30秒以上の差をつけて勝ったこともすごくうれしい。次の目標は…そうだね、地元開催のロード世界選手権だよ」(シュテファン・キュング)
個人総合上位陣では、同6位でスタートしたマティアス・スケルモース(リドル・トレック)がキュングから1分1秒差でまとめた一方、ひとつ上の順位にいたダヴィド・ゴデュ(グルパマ・FDJ)が2分15秒の遅れを喫し、両者の順位が入れ替わり。スケルモースは個人総合5位で終えると同時に、ヤングライダー賞(マイヨ・ブランコ)を確定させた。
総合表彰台争いは、同4位のリチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)と同3位のエンリク・マス(モビスター)が、ともにトップから1分33秒差でのフィニッシュ。
【関連記事】
- 【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】シュテファン・キュングが平均時速55.755km/hでステージ制覇、ログリッチが4度目の総合優勝/第21ステージ
- 【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第20ステージ】ログリッチが大会最多タイ4度目の総合優勝に王手…最難関を制したのはダンバー
- 【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】最後の山頂フィニッシュはエディ・ダンバー、今大会2勝目/第20ステージ
- 【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第19ステージ】ログリッチが独走勝利でマイヨ・ロホ奪還! 3年ぶり4度目の総合優勝に前進
- 【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】最終峠でログリッチが抜け出し今大会区間3勝目!マイヨ・ロホも獲得/第19ステージ