阪神・佐藤輝明、今季は球界4位だった走塁での得点貢献度 来季はV奪回へもっと走る
盗塁はサインが出るか否か、作戦面の要素も大きい。ただ、サインが出れば、思い切ってスタートを切れる度胸もある。23年の日本シリーズ初戦では、出塁した直後の初球に二盗を決め、山本由伸(現ドジャース)攻略につなげた。佐藤輝は力を込めた。
「盗塁を増やしていければ、もっともっとチームにもいいことがあると思うので頑張ります」
25年のサトテルは走る。バットに加えてその足で、虎を2年ぶりの頂点へと導いていく。(原田遼太郎)
★赤星氏は中野再生に意欲
3年連続で沖縄春季キャンプの臨時コーチを務める赤星氏は、中野の再生に意欲を示した。「中野くんが1年目に盗塁王をとったとき、相手は『塁に出しちゃ駄目だ』というのがあったと思う。相手に与える脅威をもう一回、中野くんには目指してもらわないといけない」。さらに注目の若虎として、今季2盗塁の小幡を挙げた。「脚力がある割にはスタートがうまくない。一番走れるように教えてあげないといけない。小幡に盗塁の能力がつけばショートのレギュラーがとれると思う」と腕をぶした。
■アルティメットベースランニング
Ultimate Base Running(UBR)は盗塁、盗塁死を除く走塁での貢献を得点化した指標。リーグの平均値を0とし、どれだけ多く走塁で得点を生み出したかを示す。安打の際の進塁、タッチアップ、併殺崩れなどが評価の対象となる。