<春に挑む・’23センバツ長崎日大>選手紹介/4 /長崎
◇3年生と磨いた直球 西尾海純(みいと)投手=1年 2022年秋の県大会準決勝の大崎戦と、九州地区大会1回戦の文徳(熊本)戦、準決勝の大分商戦で先発。最速141キロの直球を武器にカットボールやスライダー、フォークを織り交ぜた投球で、2年連続のセンバツ出場に大きく貢献した。 冬場は、部活引退後も後輩をサポートする3年生投手の種村隼(じゅん)さん、川副良太さんらから助言を受け、直球を更に磨いた。甲子園では、3年生が成し遂げられなかった「1勝」と、完投を目指す。 「甲子園は野球を始めた時からの夢の舞台。強いチームが集まるので、持ち味の力強さを生かした投球をしたい」と誓う。 ◇ダブルエースに挑む 三丸悠成投手=1年 広田樹大(きだい)投手(2年)、西尾海純(みいと)投手(1年)の2枚看板に「この冬は追いつきたい」と闘志を燃やす。 2022年秋の九州地区大会決勝の沖縄尚学戦で、両投手の後を受けて九回に登板。2点を追う大事な場面だったが、2点適時打を浴びて突き放された。九州王者になった沖縄尚学の強さを感じるとともに、「広田さんのような変化球や西尾のようにピンチでも強気で投げられる精神力を身につけたい」との思いを強くした。 秋以降のトレーニングで体重を4キロ増やし、直球の球速を5キロアップの140キロまで上げることを自身に課して、エースの座を目指す。 ◇強肩アピールで自信 山田小次郎捕手=1年 2022年秋の公式戦はベンチ入りできず、先輩や同級生の活躍をスタンドで見守っていた。それだけに19日に平山清一郎監督から「背番号12」を言い渡された時も、すぐに実感が湧かなかった。 秋にベンチ入りできなかった悔しさから、練習では肩の強さを生かした送球などのアピールを続けてきた。徐々に主力選手のノックに参加できるようになり、自信をつけた。 正捕手の座にはチームの大黒柱、豊田喜一選手(2年)がいる。「豊田さんと比べ、捕球もスローイングもまだまだ実力不足。センバツではチームの勝ちに貢献し、夏には豊田さんを追い越したい」と語る。 〔長崎版〕