エスカレーターで立ち止まる人9割に 名古屋市の条例施行1年で調査 河村市長「サンキューベリーマッチ」
名古屋市の河村たかし市長は9日、市役所で定例記者会見に臨んだ。昨年10月に市が施行した「エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」の効果に関する調査結果を公表。エスカレーターを立ち止まって利用する人の割合が、条例施行前は7~8割だったが、施行後は9割を超えていると明らかにした。河村市長は「市民の皆さまのご理解、ご協力をいただけた結果。サンキュベリーマッチ」と述べた。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2024年9月9日)
「右側に立つ」人の割合は2年前の3倍に
条例は、エスカレーターの利用者に、右側か左側かを問わず立ち止まって利用しなければならないと義務付けている。ただし罰則などはない。埼玉県の同様の条例に続いて全国2例目として昨年10月1日に施行された。 市はエスカレーターの利用に関する実態把握調査を市内の交通機関や商業施設などで定期的に行っており、「立ち止まって利用している人」の割合が2年前の調査では78.7%、条例施行前の2023年6~7月は84.4%だったが、施行後の23年11~12月には92.7%、さらに今年6~7月には93.3%に上昇した。立ち止まる人のうち「左側」に立つ人は施行前も後も7割ほどの一方、「右側」に立つ人は2年前に7.6%だったのが、今年は23.9%と3倍以上に増えており、「急ぐ人のために右側を空ける」習慣が見直されてきていることが分かった。 ただし、エスカレーターやその周辺で発生する事故はほとんど減っていないとして、河村市長は「事故を減らす効果がなかったら何でこんなこと無理やりやらせるのかと言われますので」と、さらに検証する意向を示した。11日には条例施行1年に合わせたキャンペーンを金山総合駅で行う予定。
立憲民主党代表選「面白いやつおらんのかね」
7日告示、23日投開票の日程で始まった立憲民主党の代表選挙について、「自分で言うのもなんだけど河村さんみたいな面白いやつがおらんのかね。生活感のあるやつが出てこなあかんわ」と苦言を呈した。 当選1回の吉田晴美議員が「山形県の八百屋の娘」との出自を強調していることには「ただ生まれだけを言うのも。ほんなら私たち議員はこんなに給料もらってええんでしょうかとか、嫌われることでも言わないかん」などと述べた。 (関口威人/nameken)