南海トラフ地震臨時情報「やみくもに出すべきではない」 名古屋・河村市長 「警戒」情報には理解不足露呈
南海トラフ地震臨時情報「やみくもに出すべきではない」 名古屋・河村市長 「警戒」情報には理解不足露呈
名古屋市の河村たかし市長は19日、市役所で定例記者会見に臨んだ。8日から15日にかけて初めて呼び掛けられた南海トラフ地震臨時情報について「やみくもに出すべきではない」「経済活動にダメージを与える」などと不信感を表した。一方、今回の「巨大地震注意」より警戒度が高く沿岸部の市民らに事前避難も求める「巨大地震警戒」については、「警戒ってどういうふうに出るんですかね」などと理解不足を露呈した。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2024年8月19日)
「警戒」時の事前避難約2万人、市長から説明の機会設けられず
今回の「注意」情報では市の職員300~400人が万一のために各所に配置されたが、具体的な対応があったとは聞いていないという。 一方、今後もし「警戒」情報が出た場合、津波で浸水する恐れのある港区や南区などでは約2万4500人が内陸への事前避難を呼び掛けられる。ただ、5年前に臨時情報の運用が始まって以来、対象地域では市長による説明会も予定されていたが、コロナ禍でできなくなり、そのまま説明の機会は設けられていないという。今後、機会を設けるかどうかについて、河村市長は明言しなかった。 また、気象庁などは臨時情報を「地震の予知ではない」と強調しているが、河村市長は「私は相当不信感を持っとってですね、日本の地震予知の話は」とした上で、「警戒」情報について「出さんより出した方がいいですよ。確率的にもっと高いよと、何回に1回とか言ってますけど。あれもどういうことなのかね。当局といっぺん相談はしてみますわ」と述べた。
東山動植物園のコモドオオトカゲ、23日から一般公開へ
東山動植物園にやって来たコモドオオトカゲが、23日から一般公開されると発表した。 コモドオオトカゲはインドネシア原産の「世界最大のトカゲ」とされ、現在は絶滅危惧種に指定されている。名古屋市は東山動植物園の新たな目玉動物にしようと6年ほど前から導入を検討し、シンガポール動物園から13歳のオスの「タロウ」を引き受けることになった。 河村市長は「現在日本で飼育している動物園はありません。ぜひおいでください」と呼び掛けた。23日は9時から公開記念イベントを開催するという。 (関口威人/nameken)