名古屋市長選、立候補予定3氏が討論会(全文4)一番大きな問題は、対立
名古屋市長選(4月11日告示、25日投開票)に立候補を表明している3氏による公開討論会が3日午後、名古屋市公会堂で行われた。 【動画】名古屋市長選、立候補予定の3氏が公開討論会(2021年4月3日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「名古屋市長選、立候補予定の3氏が公開討論会(2021年4月3日)」に対応しております。 ◇ ◇
余裕ある楽しい学級にするのが基本中の基本
尾形:スクールカウンセラーはとてもいいと思います。何がいいかというと、常勤だということが特にいい点で、子供にとっては非常勤であったりとか非正規であちこちに行ってしまう先生、大人ではなくて、必ずいてくれる、そして心を開くまでに時間が掛かるわけですね。ですから常勤のスクールカウンセラーというところがとてもいい点だと思います。 ただし、それと同じように子供がいじめられる前に、そんな学級にならないようにするには、一番基本的なことなんですけれども、先生方がもっと余裕を持って、子供をゆったりとした気持ちで見てくれるということなんです。河村さんのマニフェストの中に、子供を過重な学習負担から解放とありますが、それと同じように先生も過重な労働条件、そこから解放して、ゆとりを持って子供たちを見てあげる。つまり、35人学級をこの4月から段階的にやらなきゃいけないことになりましたけども、本当に早く、35人の子供ですよ。それを1人の大人が見るんですよ。大変なことです。もっと早く、35人学級どころか30人学級、もっと減らしていって、余裕ある楽しい学級にするということが基本中の基本、いじめをなくす基本だと思います。
河村市政停滞とはいかなるものか
加藤:ありがとうございました。子供の応援は常勤スクールカウンセラーにつきまして、3人の方ともこれはいいことだと。これからもやっていこうと、珍しくと言っていいかどうか分かりませんが、意見がそろいました。その上で、横井さんは第三の機関としてのスクールロイヤー制度と給食の無償化を訴えられました。尾形さんは子供だけじゃないと。先生に余裕を持たせることが重要だというお考えをお話しになりました。共通する面と固有の面と出たところであります。 次いきます。横井さんは街頭などで、河村市政は政治が停滞しているというお話をなさっておられます。この政治、市政の停滞の問題を伺いたいと思います。まず横井さん、停滞の現状というのは、われわれ市民にはよく分からないんですよね。市議会の中も見えきっているわけじゃない。横井さんがおっしゃる河村市政停滞、これはいかなるものか、お話しいただいた上でご自身のお考えをお聞かせください。 横井:河村市長さん、政治手法っていうのは敵対する相手をつくるわけですね。今回で言うと大村知事さんだったり、それは議会だったりしたんですけれども、そこを徹底的にたたくことによって市民の憎しみのマグマを沸き立たせていって、それを力の背景にして政治を進めていくと。こういった手法をやっておるわけです。そうすると、市民の中って常に対立しか生まれないんですよ。あいつは悪いやつだと、それでこいつはいいやつだと。でも本当にそんなことが今、必要なんでしょうか。 コロナでこれだけ皆さん困っている中で、対立を生むこの構造が本当に県や市や国との協力関係になるんでしょうかと考えていくときに、私は今、この国や県や市とのこの対立、ずっと対立していますけれども、このことによる停滞、例えば先ほど言ったようにコロナの対策も進まない、協力も進まない、名古屋駅の開発もまったく止まったまま、新堀川に木曽川の水を導入しようという計画だってあったじゃないですか。あれも全部対立によってみんな止まってしまった。これね、本当に市政の大きな停滞を招いている一番大きな問題は、対立なんですよ。そのことを私はしっかり訴えたいと思っています。 加藤:尾形さんにはこの停滞の問題、どう映っていますか。 尾形:私は市役所の中、あるいは県とのつながりというか、ちょっとその辺分かりませんので、停滞の原因が何っていうのはちょっと分からないんですけれども、河村さんが止めてくれて良かったっていうことも幾つかあるかなと。 加藤:具体的には。