クリテオ 3Q決算、収益減少もマイクロソフトとの提携強化とリテールメディアの成長を強調
Googleの動向がクリテオに与える潜在的な影響
クリテオの決算発表は、Googleの親会社であるアルファベット(Alphabet)の同四半期決算発表の翌日に行われた。これは、11月に裁定が下されると予想される広告技術関連の訴訟を含む複数の反トラスト調査という形で、アルファベットが前例のない規制当局の監視に直面していることに起因している。 アルファベットは全体で11%増(767億ドル/約11兆8000億円)の増収を記録したが、現在進行中のアドテク独占禁止法違反訴訟で主に非難を浴びている「Googleネットワーク」事業は、依然として低迷している。 同部門の売上高は12カ月前の77億ドル(約1兆1800億円)から75億ドル(約1兆1500億円)に減少しており、一部の業界観測筋は、Googleが同部門の売却を提案する可能性を示唆している。この可能性はアナリストの関心を引いており、クリテオのような独立企業にとって好材料になるのではないかと考える者もいる。 クリテオのクラーケン氏は、10月30日の決算発表でアナリストからのこうした質問に答え、「ここで何が起こりうるかを推測するのはとにかく非常に難しい。選択肢は無限に存在する。Googleが所有するいくつかのアドテクプロパティに変更があるとするならば、それは興味深いものになるだろう」と述べている。 [原文:Criteo trumpets Microsoft tie-up and further retail media opportunities as Q3 revenues slide] Ronan Shields(翻訳:Maya Kishida、編集:戸田美子)
編集部