クリテオ 3Q決算、収益減少もマイクロソフトとの提携強化とリテールメディアの成長を強調
マイクロソフトとの提携がもたらす新たな可能性
一方、経営陣は、最近発表されたマイクロソフト(Microsoft)とのタイアップについても言及した。米DIGIDAYが独占的に報じたところによると、この提携はビッグテック企業であるマイクロソフトがプロモートIQ(PromoteIQ)サービスを終了することに伴うものである。 アナリストの質問に回答したクリテオの経営陣は、この開発によって最大50万社の広告主が同社のプラットフォームに参入する可能性があるなど、この開発が何をもたらすかについてのインサイトをいくつか示そうとした。 クリテオの最高製品責任者であるトッド・パーソンズ氏は、この移行は潜在的に「約100億ドル(約1兆5400万円)の需要」を意味すると指摘し、「できる限りシームレスであることを確実にするため、設計においてさまざまな考慮事項がある」と述べている。
広告リターゲティング事業の苦戦とCookie廃止への対応策
今年初め、米DIGIDAYはこの動向に詳しい複数の情報筋の話として、クリテオがリテールメディア専門のスカイ(Skai)と買収の可能性について交渉していたと報じた。関係筋によれば、こうした協議は完全に終了してはないにせよ、鈍化しているという。一方、同社は来年中に新しいCEOを見つける計画を発表した。 しかし幹部が今後の可能性を強調しているにもかかわらず、アナリストらは依然として、クリテオの広告リターゲティング事業(クリテオが最初にその名を築いた機能)が3四半期連続で成長していない点を重視しており、その問題は必然的にサードパーティCookieなしでどうやって機能するのかという疑問につながっている。 「我々は前進している」とクラーケン氏は答えた。「だからといって、Googleがプライバシーサンドボックスをナビゲートする際に、当社がGoogleとの協力を継続しないということではない」。 「当社は来年実装が予想されるユーザー選択機能に関して、パートナーであるGoogleおよびCMAに働きかけてきた」とパーソンズ氏は言い添えた。「だが当社の戦略はもはやそれに直接結びついてはいない。それは、アドレサビリティという当社が描くより大きなビジョンの一部である」。