43歳男性に夫婦生活が「ない」理由とは?「これから死ぬまでレスなのかなって」【無子社会を考える】
したい欲はある、でもできない。もう5年以上はED気味、レス歴も5年以上
「実は5~6年ぐらいED気味なんですよね。最初は疲れているのかなと思ったのですが、年々、元気がない状態が続いてしまい、気づけばレスになって5年以上は経っていると思います」 ケイイチさんの内面に隠された葛藤が次第に明らかになります。家族のために日々奮闘するなかで、自分自身の性的な悩みに直面していたのです。なによりケイイチさんはEDの問題によって、体よりも心に大きな負担を負ったといいます。 「私のEDがキッカケで妻が不安になったようです。その後もEDが続いてしまい、お互い萎縮してしまいました。夫婦だからこそ話しにくいテーマですかね。実際、今も夫婦仲は良いですよ。でも以前のように妻から求めてくることはなくなりました。だからこそ話しにくいのかな、もうタブーですね、その話題は」 どうやらケイイチさんは、自身のEDを発端に、妻との関係に修繕不可能な亀裂が生じたと考えているようです。また意外なプレッシャーについても語ってくれました。 「最近、会社の部下の結婚や出産が続きました。みんな聞いてくるんですよね、夫婦円満の秘訣について。本当は僕が教えて欲しいぐらいなんですよ(笑)」 苦笑いしながらも丁寧に話してくれるケイイチさんからはマジメな人柄が伝わってきます。 「部下が頼ってくれるのは嬉しいですけどね、経済的な問題も少子化の要因じゃないですか。だから従業員には家庭を持てるだけの給料を最低限払える会社であり続けることも重要だと思います」
「妻だけED」の場合、妻に自慰の相談はできない。一層追い詰められるメンタル
ED、レスという悩みがあるケイイチさんはどのように性的な欲求を解消しているのか、具体的な方法について質問していると、こんな答えが返ってきました。 「これ、意外と多いと思うんですけど、自慰ではまあまあ元気なんです。ただ、その行為自体を妻には秘密にしています。だって妻にだけEDとも思われたくないですからね、メンタル的なものが大きいのかもしれません」 どうやらケイイチさんは性欲自体はあるようで、何度か外で発散しようと風俗を利用しようかと考えたこともあるようです。 「もちろんオトコですし、40代なりの性欲はありますよ。ただ、お金を払って解消することには昔から抵抗があって、そういうのはムリなんですよね。最近はスマホやPCで無料アダルト動画サイトを視聴してますが、たまに中学生に戻った気持ちになります(笑)」 夜遊びには興味がないと言い切るケイイチさんですが、奥さんとレスの関係になったあと、こんな心境になったそうです。 「この年齢になると、離婚したり再婚したり、知り合いにも何人かいますが、レスの気持ちは結婚するまで想像していなかったです。最近、芸能人の浮気問題とかあるじゃないですか。私自身が夫婦関係で悩む経験を経てみると、その気持ちが想像できるようになりました」 また健康にも気を使うケイイチさんは、最近、トレーニングジムに通うようになったそうです。 「ジムではランニングマシーンで5㎞以上走るのを日課としています。走りながらタブレットで電子書籍って意外と読めるんですよ。効率的な時間の使い方かなって。ただ最近、閲覧履歴を見返すとビジネスや健康関連の書籍だけでなく、レスや心理学の本をよく読んでいて、自分が自覚している以上に気にしてるのかなと感じています」