2024年の最強ラーメンはこれ! ラーメン官僚が太鼓判を押す東京「BESTラーメン」7軒
らぁ麺 花筏(亀戸)|2024年最大級の話題店
続いてご紹介するのは、2024年9月18日にオープンした『らぁ麺 花筏(はないかだ)』。場所は、亀戸駅(JR総武線)東口から徒歩約10分程度。 店主は、味噌ラーメンの名店『ど・みそ京橋本店』 (京橋)で研鑽を重ねた、生粋のサラブレッド職人。しかしながら、修業先で会得した味噌ラーメンではなく、「らぁ麺 醤油」、「らぁ麺 塩」、及びそのバリエーション(「ワンタン麺」「チャーシュー麺」等)で勝負を挑む。いずれも、店主自身が、全くの更地から味を築き上げたオリジナル商品だ。 同店の「らぁ麺 醤油」、「らぁ麺 塩」の完成度は、共に新店とは思えないほど高い。どちらを選んでもいいが、私が強く推したいのは「塩」だ。
スープは、鶏と魚貝から滋味の粋を余すところなく搾り取り、各々の素材のうま味をグッと引き寄せ抱き合わせることで、一体感のあるうま味へと昇華させたもの。そのうま味は、味蕾に触れるたびに、血流に乗って全身へと沁みわたるような感覚を覚えるほど、引きが強く官能的。 テイストに確かな個性が感じられる点も、この1杯の大きな強みだ。「甘み」を明快に打ち出すことで、あえて、程良い塩梅の朴訥さを演出。その甘みが、レンゲを持つ手を止めさせない強烈な「フック」として機能している。 ●DATA らぁ麺 花筏 住:東京都江東区亀戸7-49-4 高庭ビル1F 営:11:00~15:00 土日祝10:30~15:00 休:月
手打ち あさま(中目黒)|名門『七彩』出身の店主が繰り出す絶品手打ち麺
最後にご紹介するのは、2024年10月11日、中目黒にオープンした『手打ち あさま』。 店舗の場所は、中目黒駅(東急東横線、東京メトロ日比谷線)の南改札口(祐天寺駅寄りの改札口)から「東口2」へと向かい、そこから2分程度(約140m)歩みを進めたところ。駅近のラーメン店が多い中目黒エリアにおいても、特にアクセスが良い部類に属する。 店主は、八丁堀の名店『麺や 七彩』のご出身。『手打ち あさま』では、修業元と同様「注文の都度、麺帯から麺を切り出す」という、とてつもなく手間ひまが掛かる方式を採用している。 ちなみに『七彩』を修業先とする店舗であっても、「都度切り出し方式」を採り入れている店は、『純手打ちだるま』(中野富士見町)など、数えるほどしか存在しない。 これらの要素がラーメン好きに見事に刺さり、『あさま』は、開店初日から現在に至るまで、行列が途切れない活況ぶりを呈している。 そんな同店が提供するのは、「醤油らーめん」、及びそのバリエーション(「味玉らーめん」、「ちゃーしゅー麺」、「特製らーめん」)のみ。