ソフトバンク古川侑利が現役引退 4球団渡り歩き3度の戦力外を経験した苦労人
ソフトバンクから戦力外通告を受けた育成の古川侑利投手(29)が、今季限りで現役を引退することが1日、分かった。自身のSNSで明かした。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 有田工高(佐賀)から2014年にドラフト4位で楽天に入団。その後、巨人、日本ハム、ソフトバンクと4球団を経験した苦労人。今季は育成でスタートしたが、支配下登録はならなかった。現役続行を目指していたが、NPB他球団からのオファーはなく、プロ野球人生に区切りを付けると決めた。 有田工高3年夏、創部114年目で初の甲子園出場に導いた。ドラフト4位で楽天に入団し、先発として登板。19年途中に巨人にトレード移籍してからは中継ぎとして活躍した。21年オフに戦力外通告を受け、トライアウトを経て22年に日本ハムと育成契約。同年3月に支配下登録され、自己最多の34試合に登板した。 同年冬の現役ドラフトでソフトバンクに加入し9試合に登板したが、23年オフに戦力外となり、育成で再契約。春季キャンプから猛アピールしたが、シーズンで調子が上がらず支配下入りはならなかった。4球団で通算91試合に登板し6勝15敗、防御率4・97だった。 プロ11年間で3度の戦力外を経験した右腕は「野球ができることに日々感謝をして、一生懸命やってきた」と振り返る。その上で「野球の指導者になりたい気持ちがあり、これまでの経験を野球界に恩返しできれば」と語った。 ◆古川侑利(ふるかわ・ゆうり)1995年9月8日生まれ。佐賀県武雄市出身。有田工高を学校創立114年目にして、春夏通じて初の甲子園出場に導いた。1回戦で大垣日大高(岐阜)に勝利し、2回戦で常葉学園菊川高(静岡)に敗れた。2014年にドラフト4位で楽天入団。先発投手としても活躍した。その後、巨人、日本ハムでもプレー。現役ドラフトで加入し、昨季からソフトバンクに在籍。通算91試合登板で6勝15敗、3ホールド。178センチ、91キロ。右投げ右打ち。 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社