いきなり“減俸”になった男も…「入団前に不祥事」が発覚したプロ野球選手たち
ドラフトで指名され、プロ野球選手になる夢が叶ったと思ったら、好事魔多し。入団前の不祥事が明るみとなり、謝罪したり、謹慎する羽目になった選手も、過去に何人か存在する。 【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら 2012年のドラフトで中日に3位指名された龍谷大の外野手・古本武尊もその一人だ。 ドラフト翌日の11月26日夕方、匿名掲示板に「中日ドラ3古本が飲酒運転」のタイトルでスレッドが立ち、古本が未成年だった10年8月に、SNSの会員制交流サイトに「昨日は久々地元のヤツとのんだ、飲酒運転で寮まで帰ってそっからドンキ行ってお酒買って朝までのんだー」などと書き込んでいたことが判明した。ドラフト指名がきっかけで、過去のネット上の書き込みが拡散された形だ。 これに対し、中日は担当スカウトを通じて大学側に事実確認を行ったが、すでに大学内で処分が下り、反省文も提出済みだったことから、「今のところ契約を結ぶことに影響しない」(佐藤良平球団代表)として、入団交渉を進めることになった。 10月30日に指名挨拶を受けた古本は、直後の会見で「このたびは、過去のこと、過去の自分の軽率な行動で多大な迷惑を掛けたことを申し訳なく思っています」と異例の謝罪を行い、「忘れていたわけではなく、ずっと反省している。野球をしっかりして、反省している、変わったというのを見ていただけたらいい」とプロ入り後の汚名返上を誓った。 だが、パンチ力が売りの左の強打者も、1軍では14年に16試合出場の打率.167を記録しただけで終わり、17年シーズン後に自由契約となった。 未成年の飲酒により、入団を凍結されたのが、2009年のロッテ3位・大嶺翔太(八重山商工)だ。 大嶺は11月15日に契約金4000万円、年俸600万円(推定)で仮契約を済ませたが、12月4日深夜から翌5日未明にかけて、石垣市内の居酒屋で同級生と飲酒していたところを八重山署員に補導され、2週間の停学処分と10日間の授業観察期間というペナルティを科せられた。