ドゥカティ、新型『ストリートファイターV4/V4 S』を発表。日本向けは標準で2シーター仕様か
11月28日、ドゥカティは『ストリートファイターV4』と『ストリートファイターV4 S』の新型モデルを発表した。発売は2025年3月からを予定している。 【写真】『ドゥカティ・ストリートファイターV4 S』の最新モデル(ドゥカティ・レッド) 『ストリートファイターV4』は、ドゥカティのフラッグシップモデルである『パニガーレV4』をベースにしたネイキッドバイクだ。2019年に行われた“ドゥカティ・ワールド・プレミア2020”で初公開され、翌2020年より最初のモデルが発売された。 最新モデルのストリートファイターV4/V4 Sは、新型パニガーレV4由来のアップデートもさることながら、その外観も大きく変わっている。フロントからリヤまでドゥカティ・レッドが続くフェアリングは、パニガーレの雰囲気を演出するデザインだ。 フロントマスクは、ヘッドライト前にせり出したエッヂが無くなり、ライト横のカナード部分が拡大。ヘッドライトの後方に2層式のウイングレット、エンジンカウルには1枚羽のウイングレットがそれぞれ左右に配され、より高効率な空力レイアウトとなった。 両持ち式の中空スイングアームは、軽量化とコーナリング時のトラクションの向上を両立。軽量かつ剛性の高いフロントフレームは、2025年型のパニガーレV4のものを微調整しただけだという。これらによりV4の車体重量は、191kgに仕上がり、従来モデルから約10kgもの軽量化を実現した。 パワートレインには、ストリートファイターV4用に調整された1103cc水冷V型4気筒デスモドロミックエンジンを搭載。可変長インテークシステムを初めて採用したことで、従来モデルと比較してより高回転重視になり、6馬力のパワーアップを果たした。最高出力は214HP(157.4kW)/13500rpm、最大トルクは12.2kgm(120.0Nm)/11250rpmを発揮する。 上位グレードのV4 Sは、フルジャスタブル仕様のオーリンズ製フロントフォークとリヤショックアブソーバーに加え、新世代の電子制御式サスペンションシステムを備える。そして、鍛造アルミホイール、軽量リチウムバッテリーによって、車体重量はV4より2kg軽い189kgに仕上げられた。 ボディカラーは、両車種ともにドゥカティ・レッドのみの1色を展開。ストリートファイターV4/V4 Sは、標準で1シーター仕様だ。しかし、日本仕様車の諸元表では、両グレードとも標準で2シーター仕様となっており、車両重量がV4で192kg、V4 Sで190kgとなっている。 新型『ストリートファイターV4/V4 S』の価格は、まだ正式な発表はされていないものの、発売時期は明かにされており、2025年3月からディーラーへのデリバリーが開始される予定だ。また、先に述べたように日本仕様の諸元表がすでに出ており、詳細は不明であるものの日本への導入はほぼ確実と思われる。 [オートスポーツweb 2024年12月03日]