35歳、事務職ですが私も「年収1000万円」を目指せますか?同級生がかなりの収入を上げているらしく自慢しています。
「事務職でも年収1000万円を目指したい」と考える人もいるでしょう。事務職は比較的収入が低い職種であるため、年収1000万円を超えることは難しいものの、不可能ではありません。しかし、勉強をしてスキルを身につけるなどの努力が求められます。 本記事では、事務職の平均賃金を紹介するとともに、年収アップをする方法について解説します。事務職で収入を上げたいと考えている人は、参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
事務職の平均賃金
事務職をしていて得られる給与はどれくらいでしょうか。政府統計「賃金構造基本統計調査」をもとに、事務職の種類別に平均給与を見ていきましょう。 ・庶務・人事事務員……32万7100円 ・企画事務員……40万9500円 ・受付・案内事務員……23万8200円 ・電話応接事務員……27万3800円 ・総合事務員……34万1700円 ・その他の一般事務従事者……32万2700円 ・会計事務従事者……32万3500円 ・生産関連事務従事者……32万5900円 ・営業・販売事務従事者 ……33万900円 事務職の種類でもっとも高い給与で働けるのは、企画事務員です。しかし、企画事務員であっても年収645万4800円となります。また、もっとも低い受付・案内事務員は年収321万5800円です。 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、平均給与は男性で年収563万円、女性年収314万円であるため、平均給与と比較しても事務職の給与は高くありません。つまり、事務職で年収1000万円を超えるのは難しいといえるでしょう。
事務職で年収1000万円を目指すには
事務職は比較的給与が少ない職種であるため、年収1000万円を目指すのは難しい道のりといえます。しかし、方法によっては事務職でも給与を増やすことは可能です。 本項では、事務職で年収1000万円を目指すためにできる方法を解説します。いずれも簡単ではありませんが、努力や勤める企業選びによっては不可能ではないでしょう。 ■専門性を身につける 事務職で収入を増やす場合、専門性を身につけたり資格取得をしたりするとよいでしょう。専門性が必要とされる事務職であれば、おのずと年収もアップするかもしれません。 たとえば、貿易事務などの場合は、語学力や貿易に関する知識が必要とされます。経理事務であれば経理や会計のスキルが求められるでしょう。 一般事務には求められない高い専門性を身につけることで、給与の高い仕事に就ける可能性が高まります。そのためには勉強をしてスキルアップしなくてはなりません。 ■給与の高い業界・地域を選ぶ 企業を選ぶ場合、はじめから給与の高い業界や地域を選びましょう。給与の高い業界としては、金融・メーカー・総合商社などが挙げられます。また、日系企業よりも外資系企業のほうが給与水準が高いとされています。 都市部の会社も、比較的給与水準が高い傾向です。都市部は求人の数も多く、自分の特技を生かした仕事に就きやすいかもしれません。 ■管理職を目指す 管理職になることで、給与を上げられる可能性があります。今の会社で「管理職になりたい」と申告するか、管理職候補として転職するかの選択肢から、自分に合った方法を選びましょう。 管理職になるためには相応のスキルが必要なだけでなく、まわりととりまとめるコミュニケーション能力を求められます。勉強で身につくスキルだけでは、管理職につくのは難しいかもしれません。
事務職で年収1000万円を目指すならスキルアップしよう
事務職は比較的給与の少ない業種です。そのため、年収1000万円を超えるのは難しいといえるでしょう。しかし、事務職だからといって年収1000万円を超えることが不可能というわけでもありません。 事務職で収入アップを目指すためには、専門性を身につけるなどしてスキルアップをしたり管理職になったりして給与を上げる方法があります。仕事以外の時間も使ってスキルを磨き、収入を増やしていきましょう。 出典 総務省統計局 賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部