発進から停止まですべてバイクがやってくれる? BOSCHの最新電子制御をKTMのプロトタイプマシンで体感
さらなる進化を遂げるBOSCHのライダーアシスタンス
モビリティ関連機器の大手サプライヤーが「BOSCH」(ボッシュ)です。本社はドイツですが、実は2輪部門の開発拠点は日本にあり、栃木県那須塩原市にはテストコースを所有。ライダーアシスタンスにまつわる研究が日々行われています。 【画像】BOSCHのライダーアシスタンスシステム搭載車両を画像で見る(23枚)
2021年、ドゥカティのムルティストラーダV4に搭載された2輪初の運転支援システムが「ACC」(アダプティブクルーズコントロール)と「BSD」(ブラインドスポットディテクション)でした。その実用化を担ったのがボッシュのシステムで、今や当たり前の「ABS」(アンチロックブレーキシステム)や、高度な電子デバイスの要となる「IMU」(慣性計測ユニット)の分野でも、同社は大きなシェアを持っています。 先頃、そんなボッシュが新たなライダーアシスタンスシステムを発表。それをテストコースだけでなく、一般公道でも試すことができました。新システムは6種あり、その概要が次の通りです。 ■ACC S&G(アダプティブ クルーズ ストップ&ゴー)
設定した車速で巡航するだけでなく、先行車を検知した場合は必要に応じて車速を自動的に調整してくれるACCの機能を拡張。先行車が停止すれば自車も停止し、発進した時はボタン、もしくは短いスロットル操作で追従を開始します。 ■RDA(ライディング ディスタンス アシスト) ACCを作動させていない、通常の走行時でも先行車との距離が接近すると自動的に速度を調整、または減速してくれます。 ■GRA(グループ ライド アシスト)
2輪特有の複数台でグループ走行している状態を検知。集団の中でも適切な車速と車間が維持できるように調整し、自然な隊列で走行できます。 ■RDW(リア ディスタンス ワーニング) 後方から接近してくる車両を検知。その状況に応じて、メーターに警告を表示し、衝突の回避を促してくれます。 ■RCW(リア コリジョン ワーニング)