メルセデスGLS、BMW X7対抗のフラッグシップSUV、アウディQ7が2度目のマイナーチェンジ
ドイツを代表する3列7人乗りプレミアムSUV
現行型で2代目となる「アウディQ7」と「SQ7」は、2016年3月に日本で発売され、ドイツを代表する3列7人乗りのプレミアムSUVとして存在感を放っている。 【写真9枚】2度目のマイナーチェンジでさらなる進化を遂げた3列シート配置を持つアウディのフラッグシップSUV、新型「アウディQ7」の詳細画像をチェック ◆シリーズ2度目の変更 そんなアウディのフラッグシップSUVであるQ7シリーズが2度目のマイナーチェンジを実施。エクステリア・デザインや装備のアップデートが行われ、2024年10月24日に日本での販売が開始された。 ◆力強くエレガントなエクステリア 外観は、最新のデザイン言語に基づき、力強くエレガントなデザインに磨きが掛けられている。ショート・オーバーハングとロング・ホイールベースが印象的なフォルムは、無駄が削ぎ落とされたクリーンなイメージを有する。Q7のフロント・グリルはティアドロップ形状となり、「Sライン」とSQ7はL字型のデザインを採用している。さらに、フロント・グリルの輪郭と位置が高くなったヘッドライトとの調和が新しさを、新意匠のエア・インテークが力強さを醸し出している。 Sラインには、フロント・バンパーやドア、ディフューザーの一部に別の色のアクセントが配され、フロント・バンパーのサイド・エア・インテークを際立たせることで、SUVとしての力強いデザインが強調されている。 ◆レーザーライトを搭載 アウディらしく最新装備も目白押しだ。Q7には、ダイナミックターン・インジケーター付きマトリクスLEDヘッドライト、ダイナミックターン・インジケーター付きLEDリア・コンビーネーションライトを標準装備。 さらに、オプションでアウディ・レーザーライトを備えたHDマトリクスLEDヘッドライトも設定されている。HDマトリクスLEDヘッドライトは、左右それぞれに24個のLEDと高出力レーザー・ダイオードが配置され、ヘッドライトに組み込まれたブルーのポジションライトにより視認性が向上。レーザーライトは、70km/h以上の速度で走行中に作動可能するようになり、ハイビームの照射範囲が大幅に拡大する。 ◆好みの点灯パターンが選べる また、HDマトリクスLEDヘッドライト装着モデルには、デジタル・デイタイム・ランニングライト シグネチャーが新たに追加された。インフォテインメント装置の「MMI」を介してユーザーが4種類のライトシグネチャーの中から選択することで、好みに応じた特徴的なエクステリアを創り出すことが可能になる。 SQ7には、HDマトリクスLEDヘッドライトが標準装備され、リアには、今回初めてデジタルOLEDライトをオプションで設定。4種類のデジタルライトシグネチャーを選択することができ、アシスタンスシステムと連動した近接表示機能も採用された。停止中、後方2m以内に後続車両が近づくと、すべてのデジタルOLEDセグメントが自動的に点灯し、車間距離を知らせる機能となっている。また、ダイナミックターン・インジケーター、カミングホームおよびリービングホーム機能も含まれている。 ◆後輪操舵で取り回し性を向上 全長が5mを超え、全幅も2mに迫る巨体だけに、オプションのオールホイール・ステアリング(SQ7は標準装備)はぜひ装着したい装備だろう。低速時に後輪は前輪とは逆方向(逆位相)になり、最大5度切れることで最小回転半径が0.4mは小さい5.3mになる。一方の高速時には、後輪が前輪と同じ方向(同位相)になるために、快適性と車線変更時の安定性が向上する。なお、オールホイール・ステアリングを単独装着できるようにすることで、価格を17万円に抑えている。 ◆Q7はV6、SQ7はV8を採用 搭載されるパワートレインはQ7には2機種を用意。「Q7 50TDIクワトロ」は最高出力272ps、最大トルク600Nmを発揮する3.0リッターV6ディーゼル・ターボを搭載。「Q7 55TFSIクワトロ」は最高出力340ps、最大トルク500Nmを発揮する3.0リッターV6ガソリン・ターボとなる。どちらも、トランスミッションは8段ATで、4輪駆動のクワトロが組み合わされている。なお、「55TFSI」には、48V電源とリチウムイオン・バッテリー、ベルト駆動式オルタネーター・スターター(BAS)を採用したマイルド・ハイブリッドが搭載され、高効率化が図られている。 またSQ7には、最高出力507ps、最大トルク770Nmを発揮する4.0リッターV8ガソリン・ターボが搭載され、8段ATと4輪駆動が組み合わされている。0-100km/h加速は4.1秒。最高速度はリミッターで250km/hに制限される。シリンダー・オンデマンド・システムによる気筒休止により高効率化も盛り込まれた。 価格はQ7 50TDIクワトロが1059万円、Q7 50TDIクワトロSラインが1115万円、Q7 55TFSIクワトロSラインが1135万円、 SQ7が1490万円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部