【値上げ前の今がラストチャンス!?】セイコーほか、30万円以下の“機械式クロノグラフ”6選
シンプルな3針時計に比べて、部品点数が3倍以上にもなるといわれる機械式クロノグラフ。製造や組み立ての工程も増えることから技術を要し、コストが高くなることもあって、20万円台の価格帯ではかなり数が少なくなってきた。 【編集部おすすめの“クロノグラフ”をもっと見る】 かつてはETA社のエボーシュを使用した手頃なクロノグラフというのは、それなりに数があったが、現在はスウォッチグループ傘下のブランドといえども20万円台で購入可能な機械式クロノグラフというのは、ハミルトンとティソくらいだ。いずれのブランドも、ETA社と共同開発した高性能なクロノグラフムーヴメントを搭載し、手の届く価格帯でハイクオリティなモデルを展開している。
注目したいのがインダイアルのレイアウトだろう。おおまかにインダイアルが二つの仕様(二つ目クロノグラフとも呼ばれる)と、三つの仕様(三つ目クロノグラフとも呼ばれる)に分けることができる。インダイアルを二つ備えたクロノグラフは元々1940年代から50年代の時計に採用されていたクラシックなスタイルで、現行のクロノグラフは圧倒的に三つの仕様が主流派のため、スポーツモデルからクラシックなモデルまで選択肢の幅が広い。 なお、ツーカウンターが二つ目、スリーカウンターが三つ目と認識しがちだが“カウンター”とはクロノグラフの計測機能であるため、時分針や秒針、24時間計などはカウント機能には含まれない。カウンターは、インダイアルではなく、あくまでも積算計の数を示している点に留意しておきたい。
【“二つ目クロノグラフ”とは】
“二つ目クロノグラフ”とは文字盤中央のクロノグラフ秒針と文字盤に二つのインダイアルを備えたクロノグラフのこと。1940年代まではクロノグラフのデザインとして数多く見られた仕様だが、計測機能に優れる三つ目クロノグラフ(文字盤に三つのインダイアルをもつクロノグラフ)が主流となったことで1950年代以降は製造数が減っていった。アンティークのクロノグラフを想起させるクラシックな意匠が再評価され、近年になって再び数を増やしている。